ジャンボリーのキャンプ場(右)と海外リゾートを比較する投稿(インスタグラムより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
ジャンボリーのキャンプ場(右)と海外リゾートを比較する投稿(インスタグラムより)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【扶安聯合ニュース】韓国南西部の全羅北道・セマングムで開催中のボーイスカウト・ガールスカウトの世界大会「世界スカウトジャンボリー」が、海外の一部インターネットユーザーの間でからかいや風刺の対象となっている。韓国は連日猛暑に見舞われ、現地では熱中症患者が続出している。交流サイト(SNS)ではキャンプ環境の悪条件や施設不備など、大会の準備不足を指摘する投稿も相次ぐ。

 4日までにフェイスブックやインスタグラムなどのSNS上では、記録的な大雨の後、水が完全に引いていない大会キャンプ場に関する投稿が目に付く。ある投稿は、ぬかるみ対策としてテントの下に敷くパレットが水に浮いたキャンプ場の写真と、快適そうな海外リゾートの写真を並べた。

 無人島に取り残された男の姿を描いた映画「キャスト・アウェイ」のパロディー動画では、主人公が水につかったキャンプ場を漂流。傍らには主人公が友達のように扱ったバレーボール「ウィルソン」も浮いている。

 強い日差しが照り付けるキャンプ場でぐったりする参加者を、暑さで疲れ切った骸骨が椅子で休んでいる様子で表現した投稿もあった。水たまりと蚊の群れ、汚いトイレ、「ぼったくり」なども取り上げられた。

 海外からの参加者の保護者とみられるユーザーは、大会の準備がずさんだったと厳しく批判。「ここで一体何が起きているのか」「娘をすぐに連れて帰りたい」「子どもが家に帰りたいと訴え続けている」といった抗議の声も上がる。

 韓国は優れた文化と自然環境を世界にアピールしようとジャンボリーを招致した。6000億ウォン(約660億円)以上の経済波及効果も期待されていた。ところが始まってみると、地域がイメージダウンしかねない状況となっている。

 1日から12日まで開催のジャンボリーには世界158カ国・地域から約4万3000人が参加している。


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