韓国気象庁によると9日、台風6号はこの日の午前3時に鹿児島県沖の南西約140キロ付近の海上を通過している。強い勢力を保つ台風「カーヌン」は中心気圧965ヘクトパスカル、最大風速37メートルで、今後北西方向に進むと予想されている。
さらに10日の午前には、強い勢力を維持したまま韓国の南部地方に上陸した後、朝鮮半島を南北に縦断するものと予想されている。特に今回の台風は韓国全国に非常に強い風と雨をもたらすものとみられている。
今回の台風は2012年9月17日に朝鮮半島を襲った台風16号「サンバ」と似た進路で通過するものと予想されているが、カーヌンはサンバより中心気圧が低い上に移動速度が遅いため降水が続く時間が長くなり、また強風による被害がさらに大きくなる恐れがある。
さらに8日の午前10時30分に熱帯低気圧から発達した台風7号「ラン」も発生しており、今後の進路に注意する必要がある。台風「ラン」が北太平洋高気圧の張り出しに影響を与えた場合、その縁に沿って移動する台風「カーヌン」の進路が変わる可能性もある。ただし、韓国気象庁ではこのふたつの台風は距離が離れており、台風間に相互作用が起こる可能性は低いものとみている。
韓国政府は台風「カーヌン」が朝鮮半島に向かって北上していることを受け、危機警報レベルを最高レベルの「深刻」に引き上げた。中央災難安全対策本部の非常対応レベルも最高水準の「3段階」に引き上げた。
中央災難安全対策本部は、台風による人命被害を最小限に食い止めるため、急傾斜地や地下車道、河川沿い、海岸道路、防波堤などを通行止めにして住民を避難させるよう関係機関に呼びかけている。また、避難所の緊急安全点検を実施し、災害及び安全管理基本法に基づいた避難命令制度を積極的に活用することも指示した。
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