<W解説>日韓関係悪化の一因になった仏像返還訴訟、韓国の寺の敗訴が確定し、今後は？

長崎県対馬市の観音寺から盗まれ、韓国に持ち込まれた仏像をめぐり、所有権を主張する韓国中部・ソサン（瑞山）のプソク（浮石）寺が、像を保管する韓国政府に引き渡しを求めた訴訟で、韓国の大法院（最高裁）は今月26日、浮石寺の訴えを棄却した。7年半にわたった訴訟は判決が確定した。判決を受け、韓国外交部（外務省に相当）は同日、最高裁の判決を尊重する立場を示した。今後、仏像を日本側に返却する手続きが進むものとみられる。