タレントのタク・ジェフン
タレントのタク・ジェフン
韓国芸能人のタク・ジェフン、イ・スグン、トニー・アン、ブーム(BOOM)、ヤン・セヒョンなど有名芸能人たちが相次いで違法賭博容疑で韓国検察の調査を受けており、連日メディアを騒がせている。

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 だが、韓国芸能界と賭博とのつながりは今に始まったことではない。今世紀から数えても、2002年、一世を風靡した芸人チュ・ビョンジンの常習賭博事件から始まり、アイドルグループ「SHINHWA(シンファ/神話)」のボーカル、シン・ヘソン、歌手イ・ジフン、歌手でタレントのシン・ジョンファン、イ・ソンジン、野球選手出身タレントのカン・ビョンギュ、芸人で司会者キム・ヨンマンなど、多くの芸能人たちが調査を受けていた。

 芸能人にとってその人が持つ「イメージ」は商売道具でもあるので、一度こういった不祥事にかかわると芸能活動に致命的なダメージを受けることは当然。一回の収録で数十万~数百万円のギャラが得られ、経済的にも何ら不自由のない有名人たちがなぜ「賭博」という一攫千金の誘惑に負けてしまうのだろうか。

 一般人の感覚からすると、「そんなリスキーなことはしなくても…」と思いがちだが、その背景には意外と根深い因果関係があるようだ。

 韓国では、日本と違い「パチンコ&スロット」のような気軽に楽しめる合法的なギャンブルが存在しない(一部のホテルカジノを除く)というのも原因として考えられるが、ここではそれ以外の背景を3つほど挙げてみよう。

 まず1つ目に、芸能人たちが置かれている「環境そのもの」が挙げられる。一流芸能人となると、ハードなスケジュールのためお酒などを好きなだけ楽しむことも許されず、有名な観光地などでゆっくり休むこともできない。当然、周囲の目が気になるので異性とのデートも簡単には行かない。そこで一番手っ取り早くストレスを解消できるのが密室での賭博行為になる訳だ。(男性の場合)

 数々のゴールデンタイム番組で司会者として活躍していたキム・ヨンマンのように、お酒も飲めず女性スキャンダルもない堅実に見える芸能人たちほど、数少ない「楽しみ」を求め、賭博からの誘惑に堕ちてしまうことが多い。

 2つ目は、一般人を遥かに超える「刺激への欲望」が挙げられる。派手で華やかな業界の特性上、「スリリングな体験」に慣れている芸能人たちは、趣味となれば、本業よりもさらに強い刺激が欲しくなることが多い。一般人は味わえない「スポットライト」を日常的に浴びているので、脳の仕組みも短時間で強い満足感を求めるようになってしまうのだ。要するに、平凡な趣味活動には満足できず、強烈な刺激を味わえる「誘惑」に陥る可能性が高くなってしまうのだと考えられる。

 そして最後の要因としては、「ストレスへの耐久性」が不安定なことだ。熾烈な競争に晒され、「大衆からの人気」を糧に生きるスターたち。それだけに、自分自身の人気を常に意識しなければならず、義務とも言える「イメージ管理」を負わされることでストレスの増減が非常に激しくなる。生活のリズムこそ不規則だが、一般人とは違い金銭的に余裕のある芸能人たちは、ひとりになるとそのストレスに耐えられず、「違法賭博」などの遇行に及んでしまうケースも多い。 つまり、「自由に使える金額が大きい」ことと、「孤独な時間の多さ」によって内面をコントロールできなくなってしまうことが起きてしまうのだ。

 では、このような不祥事を今後減らしていくことが可能だろうか。芸能人たちを追っかけながら、日々スクープを追い求める一部の「メディア」にも責任はあると思われるが、まずは、犯罪に手を染めてしまった本人たちの意識改善がもっとも大事であると言える。

 芸能人である自分たちは公人であり、その一挙手一投足が若者やその他の一般層に大きな影響を与えていることを常に念頭に置いていただきたい。




タク・ジェフン、シン・ジョンファンの「Country Kkokko」
タク・ジェフン、シン・ジョンファンの「Country Kkokko」




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