CNBLUE の最新ニュースまとめ
KINGDOM(王国)と名付けられただけに、ステージは古城の城壁を模され、そのまわり360度を客席が囲む構成。2日目のそのステージに、青く柔らかな光に包まれて最初に登場したのは、前日にトリを務めた「CNBLUE」。
ヨンファのピアノ弾き語りが話題となっている韓国での最新アルバム『Can`t Stop』から「Like A Child」、「Can`t Stop」の優しい歌声で、会場を幸せなムードで包みこんだ。尚、本イベントが韓国音楽番組で1位を獲得した「Can`t Stop」の日本初パフォーマンスとなったのもうれしいところ。「今日はオープニングなので、みなさんとひとつになりたい。一緒に歌ってください!」というヨンファの言葉に応えるように、「愛光」、「Starlit night」などで客席から大合唱が沸き起こった。初の武道館ライブに、心なしかメンバーたちもうれしそう。ピアノ弾き語り、アコースティック・ギターを使った暖かな曲が前半に続いたが、「I wanna go to the top of the world!」というヨンファの雄たけびをきっかけに、 後半は「Robot」から「Lady」まで4曲を一気に駆け抜ける激しいビートのロックセットに突入し、会場が一気にヒートアップ。
9曲、約1時間のライブが短く感じられ、まさに、2日目のテーマ<Crazy>にふさわしい幕開けとなった。
2番手で登場したのは、昨年10月に日本でインディーズデビューを果たし、今春には韓国デビューを控える「N.Flying(エヌ・フライング)」。
韓国では彼らの密着番組「チョンダムドン111:N.Flyingスターになる道」の放送も始まり、注目を集めている新人バンドだ。レディー・ガガの「Poker Face」に韓国語のラップを乗せたカヴァーをはじめ、自曲「Basket」など4曲を歌ったが、ラップとハードなサウンドが特徴のミクスチャー・ロックというジャンルは、FNCの中でも新機軸。新たなカラーのバンドの登場にFNCファンの期待も高まった。
3番手に登場したのは、2月に韓国音楽番組で1位を獲得したばかりのホットなグループ「AOA(エーオーエー)」。8人組だが、5人のバンドユニット、7人のダンスユニットという2つのコンセプトの異なるユニットから成るFNC初のガールズ・グループだ。今回はバンドで、「AKB48」の「ヘビーローテーション」の日本語カヴァーなどを聴かせたが、日本のファンの前での初ライブとは思えない客席とのコール&レスポンスで会場を盛り上げた。ダンスユニットではセクシーなダンスで話題になった1位楽曲「ミニスカート」などを披露。その高いパフォーマンス力に、大きな可能性を感じさせた。
続いて登場したのは、スペシャル・ゲストの「TWO SONG PLACE(ツー・ソン・プレイス)」。韓国で大人気の女性タレント、ソン・ウンイと「FTISLAND」 スンヒョンの名字が同じ<ソン>であることから結成されたユニット。スンヒョンがラッパーとして活躍するポップなダンスナンバー「ナイ-キ(age-hight)」を日本で初披露し、「AOA」がバックダンサーを務めるという異色のコラボレーションもファンを喜ばせた。また最終日となったこの日には、途中から「CNBLUE」のミンヒョクがダンスに参加するというサプライズも。
ミンヒョクは「ダンスをしたのは初めてです」と言いながらもスンヒョンとダンスバトルを見せ、笑いを誘った。
5組目は、FNC唯一のソロ・アーティスト、JUNIEL(ジュニエル)。2010年に来日し、日本語学校に通いながら音楽活動を始め、2011年に日本でメジャーデビューを果たした彼女は、自作曲「Everything is Alright」など3曲をギターの弾き語りを中心に歌った。「今日はCrazy Dayなので、言いたいこと、やりたいこと、全部やっちゃおうと思います。だから社長に言いたいことがあります!」と発言すると、韓国で放送されていたFNCリアリティドラマの「チョンダムドン111」でお馴染みのハン・ソンホ社長がいる客席に注目が集まったが、「昨日のライブ後、飲み会の席で社長と1対1の面談をしましたが、すごく私のことを思ってくれていて、感謝したいです」という言葉に暖かい拍手が起こった。
6組目に登場したのは、スペシャル・ゲストのイ・ドンゴン。ドラマ「パリの恋人」、映画「B型の彼氏」で大ブレイクし、ドラマ「未来の選択」では「CNBLUE」のヨンファとも共演する大物俳優の登場に会場から喜びの声が上る。デビューは歌手という彼だけに、甘い歌声で歌う「安全地帯」の「悲しみにさようなら」カヴァー曲で会場を酔わせた。「みなさんの前で歌うのは5年ぶり。久しぶりですが、このステージで新曲を唄いたいと思います」というサプライズで、未公開の新曲「Oh I Love You」が電撃公開された。
2日目のトリを飾ったのは、FNCの歴史を切り開いた所属第一号アーティスト、「FTISLAND」。彼らの名前がアナウンスされると、会場がアーティスト・カラーの黄色のペンライトに染まり、ジョンフンのギターのカッティングに合わせて光りが揺れる。年末のホンギのケガで延期になった本イベントだが、彼らにとってもファンにとっても待ちに待った復帰ライブ。
スタートの「シアワセオリー」から客席のテンションは急上昇!「Let it go」では黄色いタオルがグルグル回され、「願う」では、韓国語の歌詞を会場中が大合唱。ホンギのボーカル力はさることながら、絶対的なスターオーラと、ライブというものをとことん楽しむ彼の姿勢がファンに高揚を与え、パワフルでポジティブな「FTISLAND」のバンド・サウンドが音楽と一体になる幸せを教えてくれる。とにかく「楽しい!」と思わせてくれる「FTISLAND」の魅力が爆発。「何も考えずに遊ぼう!」とホンギは叫び、ステージ後方に広がる花道を全力疾走。「これからも一緒に音楽をするために頑張ります。これしかないって本気で感じる」とホンギもしみじみと語り、ラストはジェジンの切ないボーカルが光る「Stay」で締めくくった。「FTISLAND」にとっては3年ぶりの武道館だったが、ロックの殿堂にふさわしい9曲のライブを見せてくれた。
大きなアンコールの声に導かれてステージに再登場したホンギは「幸せな気持ちで帰ってほしい。今、幸せですか? それだけでいいですよね」とファンに語りかけたが、この言葉が本イベントを象徴していたのではないだろうか。
最後は「FTISLAND」が出演アーティストを1組ずつ紹介しながらステージに呼び込み、「FNC KINGDOM大成功!」というホンギの号令でファンと一緒に記念撮影。全アーティストが「FTISLAND」の「鳥のように」を歌いながらステージを一周し感謝を表しながらファンの大きな声援に応え、約4時間半にわたるイベントの幕は閉じた。
ファミリーコンサートならではのグループの壁を超えたメンバー同士の交流も見られたが、意外なことに、「FTISLAND」と「CNBLUE」は、このステージが日本初共演。いつもと違ったアットホームな雰囲気に、ファンとアーティストだけでなく、ファミリーの絆も深まったようだ。また、参加者全員に「FTISLAND」と「CNBLUE」の未公開楽曲のCDも配布されるという、家に帰っても楽しめるお土産まで用意され、ファンにとっても有形無形で思い出の残るイベントとなった。
バンド、そしてライブを大事にしているFNC Entertainment。この事務所がこれからの韓国のバンドカルチャーを変え、日本やアジア、そして世界のライブシーンに新風を吹き込む存在になることは間違いなさそうだ。
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