一曲目は、メジャーコードでさわやかなアメリカ・西海岸テイストの曲、「SHOUT OUT」。「こんにちは!」と軽くあいさつした後、アルバムからもう一曲「On My Mind」を披露した。ベースのJAMESは、終始キラキラとした笑顔。ステージの隅に立ち、ギターを大きく振って見せるパフォーマンスに、ファンのボルテージもアップ!
「Royal Pirates!」と、拳を振り上げながら、司会が登場。英語と日本語を交えながらのトークがスタートした。司会が、「アルバム『SHOUT OUT』を買った人は?」と会場に尋ねると、大半が手をあげた。うれしそうに笑顔を見せる3人。
「この曲は、みんなで一緒に作曲したもので、ピュアな曲に仕上がっています。作曲したのは2年前です。当時は、ピュアだったんですよ(笑)」とMOON。
Royal Piratesというバンド名については、「SOOYOONさんと一緒に僕(MOON)が名付けました。Royalというエレガントなイメージと、Piratesの積極的なイメージ。その2つを結びつけた言葉です」と明かした。
陽気な彼らには、欧米独特の自由な空気が感じられる。そんな3人が次に歌ったのは、One Directionの「What makes you beautiful」。MOONとJAMESが軽くジャンプしながら息を合わせるノリは、まるでアメリカかイギリスの学園ドラマの一場面のよう。彼らにぴったりのチョイスだった。また、サカナクションの「夜の踊り子」を歌うと、一転して、声を伸びやかに聞かせるJ-pop風に。七色に変化する可能性を秘めたバンドであることを見せつけた。
次に登場したのは、SOOYOON。ステージに現れると、「ヒュー!」とあちこちから大きな歓声が。
「ドラムの担当ですが、僕も歌えますよ」と、ジョー・コッカーの名曲「You are so beaufiful」を英語で、観客を見渡しながら、時に笑顔を交えて披露した。
知っている日本語を聞かれると、「めっちゃ好きやねん」「めっちゃべっぴんやなあ」と、なぜか関西弁ばかり。「僕もぺっぴん?」とおどけて、ファンの笑いを誘った。
最後の曲は、ビルボードのワールドミュージック部門で8位にランクインした「Drawing the Line」。そして、アンコールは、同じくアルバム収録曲の「You」。いずれも透明感のあるサウンドが、聞いていて心地いい。
「アジアを代表するバンドになったらうれしいです!」というRoyal Pirates。英語と韓国語、そして日本語で歌い、語った1時間半のライブは、言語の壁だけでなくロック、R&Bなど音楽のジャンルも超えて自由自在に活躍する彼らの未来を予想させるステージだった。
[Royal Pirates] - Drawing The Line MV Band Version
[Royal Pirates] - Drawing The Line MV Band Version