ミュージカル「絆‐少年よ大紙を抱け」以来約4年ぶり、2回目の日本ミュージカル出演となるパク・ジョンミンは宝塚歌劇団100周年を迎える今年5月、惜しまれつつ退団した元花組トップスター蘭寿とむの退団後初の舞台となる本作で、主演の蘭寿とむ、世界的ダンサー、ケント・モリ、ミュージカル俳優のジュリアン、黒川拓哉(LE VEL WETS)らと共に舞台に立つ。8月 21日(木)東京・赤坂BRITZ にて行われた本作の制作発表には多くの報道陣と抽選で選ばれた約300名のファンが同席した。
黒川拓哉:「LE VEL WETS」の黒川拓哉です。ミュージカルは初挑戦で毎日の稽古が新しいことの連続ですごく新鮮で、すごく充実しています。本当は僕もダンスがすごく上手いんです(笑)。でも、“踊るな”と言われてまして…歌に専念したいと思っています(笑)。「ifi」の世界を少しでも表現できるように全力で頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。
お互いをミン君、とむちゃん、ケントちゃんと呼び合う姿からはチームワークの良さが直に感じられ、公演への期待をさらに高めた。
パク・ジョンミンは食糧雑貨店「This or That」の店主でニューヨーク・マンハッタンで単館系映画監督として数々のヒット作を生み出すユーリ(蘭寿とむ)の恋人映像カメラマン、ヒロの弟でユーリを映画監督として尊敬し、ひそかに恋い慕うパクを演じる。
『オリジナル・ダンス・ミュージカル「ifi(イフアイ)」』
【ストーリー】
ニューヨーク・マンハッタンで、単館系の映画監督として数々のヒット作を生み出していたユーリ(蘭寿とむ)は、映像カメラマンのヒロと一緒に暮らしていた。仕事に明け暮れているユーリに対し、ヒロ(ジュリアン/黒川拓哉)は二人の将来のこともプランしたかったが、それでも2人は平和な日々を送っていた。あの事件が起こるまでは……。
ユーリとヒロがよく行く食料雑貨店<This or That>には一風変わった男・ケント(ケント・モリ)がいる。彼は占星術の占いができるため、悩みを抱えた客たちが彼のもとに毎日のように訪れていた。ある日のこと。<This or That>の帰りに、ユーリとヒロは若者の喧嘩に巻き込まれてしまう。とっさにヒロからカメラを奪い取って撮影し始めるユーリ。ヒロは危険を感じて撮影するユーリを止めようしたが、彼女はヒロが止めるのを聞かずに撮影を続けた。ユーリにとってはトラブルも恰好の映画のネタになるからだ。案の定、ユーリの行動に怒った若者たちはふたりに襲いかかった。そして…。この日、ユーリはヒロを永遠に失った。
激しい後悔の念に苛まれたユーリは事件直後から<This or That>に通いつめ、ケントの占いに依存していく。あの事件が起きたのは、自分が撮影を続けたから、選択を誤ったからだと自分を責め、自分の意志で物事の選択ができなくなったのだ。
そんなユーリのことを、心の底から心配している姿があった。ヒロの弟・パク。彼はユーリを映画監督として尊敬し、ひそかに恋い慕っていた。
ある日、<This or That>で、ユーリは自分自身に問いかける
「If I……。もしも、あの時、もう一つの選択をしていたら……。それが、ifiの世界。もう一人の自分に会える世界。
ユーリはその世界に行きたい?」
もしもあの時の選択を選び直せるのなら。 ヒロに逢えるのなら。
ユーリはケントの導きで異世界「ifi」へ堕ちていく…。
広がっていたのは、占星術と彼女が撮った映画の世界が混ざり合った摩訶不思議な世界。「マスカレード」「エステュディオ」「キャバレティスト」そして「オルフェ」。しかも、登場人物は、それぞれに事情を抱えた<This or That>の客たち。
「ifi」の世界で、ユーリは何を知り、何を思うのか。そして、その先にあるものは……。
Aバージョンでは恋人を取り戻しにifiの世界へ飛び込んでいく!
Bバージョンでは過去を変えるためにifiの世界に堕ちていき、驚愕の真実と向き合う!
A or B? あなたはどちらの扉を開きますか?