女優ソン・ヘギョ
女優ソン・ヘギョ
女優ソン・ヘギョが脱税疑惑に対して浴びた批判を謙虚に受け入れ、今後も良い作品に出会えたらうれしいと述べた。

ソン・ヘギョ の最新ニュースまとめ

 映画「ドキドキ私の人生」は、17歳で出産した母親と、17歳を目前に80歳の外見を持つ先天性早老症にかかった息子の話を描いた作品。劇中、明るく凛としているが、いつこの世を去るかもわからない息子によってドキドキした人生を送っているミラを熱演したソン・ヘギョがインタビューを通じて主演として持つ映画への責任感、30代の女優としての悩み、共演した俳優カン・ドンウォンについて素直に語った。

<b>―3年ぶりのスクリーンに復帰について</b>
 近頃、お騒がせをしているが、私の手落ちで大きな過ちを犯してしまい本当に申し訳ありません。それでもこうして記者の方に会ってお話しして、失望させた多くの方に謝るほうがいいと思って、今回のインタビューをお受けしました。実は今回お受けしていいものか、ものすごく悩みました。怖かったし、よくわかりませんでした。解明や弁明の場になってしまうのかとも思いましたし、映画に役立つものなのかとも思いました。とにかく悩みましたが、結果は良くなくても助けてくださった方に相談したら、約束したことを守るのがいいと言われて。隠れるよりも表に出て苦言や忠告を聞くほうがいいと思うようになって決心しました。改めてお詫びいたします。私の無知からこのようなバカみたいな行動で多くの方を失望させて申し訳ないという気持ちをお伝えしたいです。

<b>―最近のネットの反応を見たか?</b>
 コメントを見ました。まずはそれについて何も言えません。とにかく私の手落ちによって起きたことなので、皆さんのコメントは当然だと思います。それについてはきちんと受け入れるつもりです。

<b>―今作の出演を決めた理由は?</b>
 まずは監督への信頼が大きかったです。ずっと監督のファンだったので、ご一緒したいと思っていました。シナリオをもらって読んでみたら、間で笑いながら泣くこともできる要素がとても気に入りました。心が痛む内容ではありますが、韓国ではあまり見ない素材なので新鮮でした。そういった部分が心を痛めつつも、たくさんの方に気に入っていただけるのではないかと思いました。薄っぺらな映画ではないと思います。“上級な共感”を期待しました。

<b>―母親の役は難しそうだが、どうだったか?</b>
 そうは思わないようにしました。母性愛に重点を置くよりも、今私と同じ年齢の母親の安らぎ、大人になりきれていない母親と父親という設定なので、大きなプレッシャーはありませんでした。

<b>―今後少しずつ母親役も増えそうだが…</b>
 私ももう30代中盤に向かっているので、謙虚に受け入れなければならないと思っています。

<b>―また制服も着ましたね</b>
 制服はたくさん着てきましたが、前作で着たときは恥ずかしいとは思いませんでした。しかし今回は見ていられませんでした。スタッフが見ていなければいいのにと思っていました。現場に行ってみたら恥ずかしくなりました。なぜか意識しすぎてしまいました。照明監督がすごく気を使ってくださったようですね(笑)

<b>―前作もそうだが今作でも女優として何かを見せたいという情熱が見えたが…</b>
 計画を立てて演技をするわけではありません。しかし私がとても明るく快活なイメージのようなので、そういったところは自然に避けなかったかと思います。そういったイメージが自分の中に常にあるようですね。関心がある分野もインディペンデント映画やヨーロッパの映画などで、シナリオ選択もそういった方向に関心が向くみたいです。そういった意味で前作の「今日」もそうですし、アメリカのインディペンデント映画もそうです。計画されたことではないんです。

<b>―30代になって変わったようだが…</b>
 歳を取った今も常に難しいですね、演技は。ただ20代の時は楽しみながらするのではなく、しなければならなくてしたというほうが多かったです。しかし30代に入って演技が楽しくなり始めました。難しいシーンや難しい感情も、以前なら早く終わったらいいのにと思っていましたが、今では「どうしたらもっと感情をこめられるか」と考えるようになってそれをやりきった時はとても幸せに思います。このように少しだけ楽しめるようになりました。たぶん歳を取って自然に変わったではないでしょうか。

<b>―共演したカン・ドンウォンを頼りにしている部分もあったようだ</b>
 カン・ドンウォンさんは映画にもたくさん出演しているし、興行パワーもある俳優さんなので頼らなかったと言えばウソになります。監督も映画会社も制作チームもとにかく完ぺきでした。頼る部分が多くて、とにかく感謝しています。カン・ドンウォンさんとは、スタイリストも同じだし、所属事務所も同じですが、映画の好みは全く違うので主に仕事の話ばかりしました。それとおいしい店の話もよくしていました。だから監督とカン・ドンウォンさんとおいしい店によく行きました。2人とご一緒していると太ってしまいます。私は背も低いのに…(笑)

<b>―カン・ドンウォンのおかげで本当の背の高さを知らせることができた</b>
 私は実際の背よりも小さく見えるようです。デビューして17年ですが、ずっと言われていてもう何とも思いませんが(笑)

<b>―劇中で「口の悪い姫」とあだ名がついたが、悪い言葉の量はそこまで多くはなかったが…</b>
 「12歳以上観覧可」という指定も危険だと言っていました。20代は悪い言葉はほとんど使いませんでしたが、30代に入り段々“オバサン”になって周りのお姉さんたちがたくさん教えてくださいました。カン・ドンウォンさんも悪い言葉はあまり使いません。だけど本人は自分がしっかり教えたと満足しているようです(笑)

<b>―カン・ドンウォンとの熱愛説に“屈辱”だと表現したが…</b>
 カン・ドンウォンさんとバルセロナに行く前に、2日間パリで写真撮影があったんです。待ち合わせの場所には初日は、中国や韓国から来た人が多かったんです。写真を撮られるとは思ってもみませんでした。中国のファンが写真を撮ったのですが、カン・ドンウォンさんとは気づかなかったみたいです…知ってて撮ったのかと思ったのですが。私は記事を見てわかりました。スキャンダルよりも本人だと気づかれないほうが傷つくんだと(笑)…ごめんなさい。

<b>―演じていて一番心を打ったシーンは?</b>
 ミラの部分では、ミラが赤ちゃんをおぶってショーウインドーを見つめるシーンで胸が熱くなりました。デス(カン・ドンウォン)の部分では、珍しくバイトをして網を変えてくれるシーン、自分も運動部の選手だったが、運動部員たちを見つめるシーン、息子のアルム(チョ・ソンモク)が最後に手紙を送るところもジーンときました。

<b>―ミラと似ているところは?</b>
 私は小さい頃から小心者でした。いるのかいないのかわからないような子でした。高校の時から活動を始めてTVに出ても、私だと知っている人はいないのではないかと思うくらいです。すごく気が小さくて内気だったので、17歳のミラと17歳の時のソン・ヘギョは正反対です。

<b>―子役のチョ・ソンモク君は?</b>
 チョ・ソンモク君は大人です。現場では私とドンウォンさんの方が子どもっぽかったです。彼は特殊メイクのため、毎日メイクに5時間かかっていたのですが、文句一つ言わずについて来てくれて本当にありがたかったです。記者会見で会った時に、さらにかわいくなっていましたね。

<b>―劇中、ほとんど化粧をしていないようだが…</b>
 肌のトーンだけ合わせていました。目が覚めて現場に行けばむくんでいるのがわかるので、監督は喜んでいらっしゃいました…ハハハ(笑)。CMや写真撮影はきれいに撮れたらいいと思いますが、作品においてはそうとは限りません。またキャラクター自体が外見を気遣う作品ではなかったので、本当に楽でした。モニタリングもあまりしませんでした。後で見ながらドンウォンさんと2人でむくんでいたこともありました。きれいに見えるところもたくさんありますよ。

<b>―カン・ドンウォンと共演してみてどうだったか?</b>
 ドンウォンさんは繊細で女性らしくて、むしろ私の方が男性っぽいです。現場では2人が入れ替わったとよく言われました。映画「ラブ・フォーセール」の時に知りあってから4年ですが、男兄弟みたいです。すごく楽で今は本当に親しい友人です。たくさん助けてくれて力もくれてありがたくて申し訳ない友人です。

<b>―母親を演じてみて実際に家庭を持ちたくならないか?</b>
 20代のほうが家庭を持ちたいと思うことが多かったです。今は演技や作品への欲が多くなりました。家庭を持ちたいという考えは減ってきて、自分自身のこともきちんとできないのに誰かの面倒を見られるのかと思うようになりました。

<b>―女優は役柄が多くない気がするが、どう思うか?</b>
 そうですね。あまり多様ではないと思います。男優さんを見るとジャンルも多様でキャラクターも多いじゃないですか。女性にはキャラクターの限界があると感じます。ジャンルの幅が狭いし、そういった点がとても残念です。そう考えるといい作品の争奪戦が熾烈になりそうですね。

<b>―これから演じてみたいキャラクターは?</b>
 やりたいことはたくさんあります。ジャンルとしては、今までやったことのないスリラーや、キャラの強い役などやったことのないものに関心があります。悪役もしてみたいし、男性映画で女性が引き立つようなキャラクターがあれば、そういうのもしてみたいです。素晴らしい男優さんたちと一緒に呼吸を合わせてみたいと思います。多くの俳優さんたちが一緒に呼吸を合わせ、団結できる現場がいいですね。

<b>―一番上手く演じられると思うキャラクターは?</b>
 これまでに悲恋の主人公を多くやってきましたので、そういった役はたくさんの方が楽に見られるのではないかと思います。本当に見慣れているので。私もたくさん演じてきて楽ですが、もう面白味をあまり感じないかもしれません。だから他のジャンルに挑戦していきたいです。

<b>―興行成績も気になるのでは?</b>
 気にならないと言えばウソになりますね。すごくいいチームに出会って、相手の俳優さんもパワーがあり、監督も制作会社もパーフェクトなチームですから大きな期待をしています。だからこそ申し訳なく思う部分もあります。私の過ちのせいで多くの方に迷惑がかからなければいいなと思っています。


<b>―公式謝罪を見たら、困難に立ち向かう力が強いように感じたが、映画にもその姿が現れているようだが…</b>
 あの場に立つまでたくさん悩みました。出て行くことはかえってよくないのではないかとも思ったりしました。とても怖かったので、そのままにしておくほうがいいのではないかと思ったのですが、待っていてくださった方にきちんと会ってお詫びをするほうがいいと考えました。

<b>―映画「ドキドキ私の人生」をどのように見てほしいか?</b>
 久しぶりに温かいファミリー映画ができました。私も個人的にこういう映画が好きですが、最近はあまりなかったように思います。素晴らしいチームに出会い、素晴らしい作品ができました。ちょうど旧盆の時期に公開なので、この映画が家族団らんになったらうれしいです。


 映画「ドキドキ私の人生」は、作家キム・エランの同名小説を原作にした作品。韓国で9月3日に公開する。



「ドキドキ私の人生」メイン予告編
「ドキドキ私の人生」メイン予告編




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