最近、ドラマ制作に携っているケーブルTV局の動きが慌ただしい。地上波TV局のドラマばかりを再放送していた過去とは異なり、ケーブルTVの特性を考慮したドラマをずっと見せているからだ。ケーブルTV型ドラマたちは、地上波との差別化のため、赤裸々な性的表現や刺激的なシーンを押し出し、視聴者を誘惑している。性表現と暴力性の高い“B級”を超えた“C級”ドラマに向かっているとも言える。

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ケーブルチャンネル<スーパーアクション>は、高校生の性をテーマにしたドラマ『多細胞少女』を、30日から毎週水曜日と木曜日に放送する。制作会社である<多細胞クラブ>チャン・ウォンソク代表は23日、大韓劇場で記者試写会を開き、「視聴者の年齢と嗜好(しこう)を細密に分類したケーブル放送の長所を活かして、地上波ドラマの表現の限界を超えようと思った」と語った。

ドラマ『多細胞少女』は、インターネット漫画が原作。同漫画を原作にした映画も、現在、上映されている。頭の中が性的ファンタジーでいっぱいのムスルモ高校の生徒たちが、援助交際、マスターベーション、同性愛など、様々な性を楽しむというストーリー。この日公開されたエピソードは、酒の席で出るようなくだらないジョークレベルだった。
“女子トイレ”編では、下痢のひどい女子高生の排泄時の音のせいで、校内で繰り広げられる右往左往が描かれている。便に比喩されたバラの花びらが便器に溢れ、これを見つけた教師が匂いを嗅ぎ、性的興奮を感じる。“家庭教師”編は、女子高生が家庭教師に催淫剤を飲ませ、ムチと手錠を突き出しながら「殴って」と言うシーンも登場する。

ケーブル放送が制作した他のドラマも、性的表現と幼稚さがありありと見えている。10月中旬に放送予定の<OCN>の『家族恋愛史2』は、ソウル江南区清淡洞(カンナムク・チョンダムドン ※高級住宅街)に住む若い男女のストレートな性を描いた作品。韓国人男性の子供を生むために肉体関係を結ぶ日本人女性が登場するなど、“シーズン1”よりも内容や表現の過激さが高まった。MBCドラマネットの『ビリー・ジーン 僕を見て』は、女子高生ファンが歌手をストーキングし、持ち物を盗み、“実は口パク”という秘密を世間にばらし、破滅させるというストーリー。

放送の質的低下が憂慮されているケーブルTVドラマが溢れているが、現況では放送委員会審議手続きには事前審議制がなく、電波に乗った後にのみ制裁が可能だ。
“放送審議に関する規定”によれば、“倫理的水準”(第4節)、“素材及び表現技法”(第5節)、“子供・青少年保護”(第6節)など表現制約の手段がある。しかし、「放送媒体と放送チャンネル別創意性、自律性、独立性を尊重しなければならない」と言う内容も含まれており“伸び縮みする物差し”になる可能性もある。

ケーブルTVの審議を担当する放送委員会評価審議局チェ・ジョンギュ部長は「ケーブルTVチャンネルの専門性強化のため、自主制作を督励している状況なので、これをケーブル放送の特性と認めるべきか、低俗ドラマとして規制するべきか、簡単には判断できない問題」とコメントしている。


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