「JYJ」ジュンス
「JYJ」ジュンス
10月24日、ジュンス(JYJ)が横浜スタジアムで単独コンサート「2015 XIA 4th ASIATOUR CONCERT IN JAPAN」を開催し、20,000人のファンを熱狂させた。アジア・ツアーの初日でもあり開演前から会場は期待に満ちたファンの熱気で一杯に。

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 横浜の夜空に映える花火と爆音とともに燃え上がった炎のなか、カリスマの雰囲気を漂わせてジュンスが登場すると、大歓声が沸き起こった。これまでの3枚のソロアルバムと、19日に韓国でリリースと同時に次々と収録曲をチャートにランクインさせヒットを飛ばしている4枚目のソロアルバム「必ず昨日」などから、全18曲を披露した。

 まずは、ダンサブルなナンバー「Out of Control」でスタート。ジュンスのカリスマボイスとも言える圧倒的なボーカルとダンスで一気に会場の空気をXIA・ジュンスワールドに変えた。続けて、ジャケットを脱ぎ捨て、ムーディーな「Turn it up」に客席からもコールが上がり、早くも会場全体が一体感を見せて盛り上がった。

 2曲を終え、「みなさん、こんばんは。XIA(シア)です!2015年XIAの4thライブツアーin Yokohamaへようこそ!みなさん、元気でしたか~?! やる気ですかっ?! 」とシャウトしながらあいさつ。その姿は先ほどのカリスマ・ジュンスではなく、客席に来ていた芸人のLOVE ME DOを見つけて「あれ?LOVE MEさんだ!」と気軽にあいさつするいつもの明るく元気でお茶目なジュンス。「天気も良くて、気持ちいいですね。先月、この横浜スタジアムで本当に久しぶりにサッカーをしたんですが、天気がメチャ暑くて、体力的にもきつくて、サッカーというよりは軽く2時間散歩している感じで(笑)。今日はもう、頑張って最後まで行きます!」。そしてクールに「ソロでの野外会場はソウル以外では初めてかも。自分にとっても特別な日になります。今回はベストなジュンスのステージを…(吹き出し笑い)見せます!」と、ワーッと沸き上がった歓声に照れて吹き出す姿も。最初からたくさんの笑顔を見せるジュンスから、彼自身が今回のツアーをとても楽しみにしていたことが伝わってくるよう。

 次の曲が流れると雰囲気が打って変わって、バラードの世界に。「分かっているけど」では微笑みを浮かべながらハスキーボイスでささやくように歌うと、知らず知らずに客席はステージに引き込まれた。続いての「Rainy Eyes」では切なさがにじむセクシーなパフォーマンスを、「ウサギと亀」では優しく雰囲気で、色合いの違うバラードをそれぞれの世界をつくり上げ表現してみせた。

 会場全体がしっとりとした雰囲気になったところに、再び、いつものジュンスらしいMCが。ワイヤレスをスタッフにつけ直してもらいながら、ジュンスのお決まりの口調で、「ワイヤレスをつけても、よさそうか?」と言うと、ファンたちからは喜びの拍手と笑いが。突然、「みなさんの顔は動物に例えたら何系?僕は何系?」と問いかけ上手く聴き取れないジュンスは、「毎回、日本でのコンサートでの一番のプレッシャーは、日本語です。昔みたいに今は日本で暮らしていないから、メチャへたくそになっちゃったし。みなさんには日本語の勉強をしてもらいながら、一緒にステージをつくっていきましょう。みなさんのチカラが、良さそうだ」と、爆笑を誘った。

 再びのステージでは、クラシカルな大人っぽい雰囲気でセクシー&キュートなダンスを披露した「Midnight Show」。パワフルな振り付けでファンに人気の「OeO」では力強くステップを踏みながら高く飛ぶ姿にジュンスが歌だけでなく天性のダンサーであることを思い出させられる。肩にかけたジャケットを翻しながら溢れんばかりのパワーで魅力を振りまいた。「X Song」では力強くセクシーな姿を見せた。しかし、セクシーなパフォーマンスの極めつけとばかりに魅せたのは「No Reason」。ステージ中央に置かれたベッドで女性とのこれ以上ないくらいのギリギリのセクシーなパフォーマンスに、客席からは悲鳴にも似た歓声が。しかし最後にはお茶目なジュンスらしく、なぜかベッドの上でセクシーな男性に囲まれるというオチも。

 ファンにとってはかなり衝撃的なセクシーパフォーマンスを見せたジュンスは「これは“エロ”じゃなくて、“普通の元気な男”ということで…」というと、客席からは「えーっ!」とブーイングの嵐。「いつの間にか自分も30歳になっていたし(笑)、いつかは成人だけが見られる“エロ・コンサート”を(笑)用意しますね(笑)!いきなりやったら、衝撃的ですよね。昔はオヤジギャグを言ったり、“天使のジュンス”だったり(笑)、そんな僕を好きになってファンになってくれた人には申し訳ないですが、人は変わっていきますよね。成人向けのコンサートをやる時からこそ、自分の本当の姿と魅力を見せます(笑)。本当の魅力は今はメッチャ隠してますよ」と、大爆笑を誘った。

 ファンからの3つの願いを叶える恒例の「ジーニータイム」(※ジーニーは“アラジンとけ魔法のランプ”の魔法の精の名前)では、ことし韓国でジュンスが「L(エル)」を演じて好評を博したミュージカル「デスノート」の歌と、以前出演したミュージカル「モーツァルト」の歌を、アカペラで披露するというなんとも贅沢な一幕が。実際のミュージカルでは物語の流れのなかで演技をしながら歌うので難しいといいながらも、歌い始めるとその情景が思い浮かぶように情感たっぷりに歌い上げ、横浜スタジアムが一瞬ミュージカル劇場になったかのように客席もすっかり引き込まれてしまった。また、「JYJ」のメンバー・ジェジュンが作詞作曲した「No Gain」をファンから歌詞カードを渡されてリクエストされると、メロディが思い出せなくてしばし無言に。ファンたちがハミングで教えて、ジュンスが歌い出すというお茶目な一面も見せた。

 晴天に恵まれたこの日は、ライブ中も吹く風がとても気持ちがよい。ジュンスは「こうして野外会場でやってたらa-nationを懐かしく思い出しました。その頃は全国を周りながら、“会えない姫は愛媛”なんてオヤジギャクを言ったりして。流しそうめんを食べながら、“日本文化はいいな~”とか。最近は日本全国を周っていませんが、その時の良い思い出が記憶に残っています。みなさんより全国の名物を知っていますよ。僕はひとつひとつをちゃんと調べたから。まだ全然、売れていない時に(笑)、地方に行って名物を食べることが、当時はほっとする癒しだった…あ、なんか切なく…」と小声になっていくジュンスに、会場からは思わず笑いが。「横浜は貝柱がメッチャ入っているお弁当ですよね?」(シューマイ弁当?)という問いかけには思わずハテナ顔のみんな。「あと、FMヨコハマのスタジオから観覧車を見ながら“ブルーライトヨコハマ”を歌ったり」と、マイペースに話し続け「ブルーライトヨコ~ハマ~」と歌うジュンスに、客席はまた爆笑状態に。

 ひとしきり笑った後、再びステージに。スタンドマイクパフォーマンスの「Uncommitted」、アジアンテイストの「Silk Road」ではセクシーな歌詞とは関係なく昔から定番の床にうつぶせて顔と足を可愛く振る愛嬌たっぷりのポーズを見せた。「Incredible」ではゴンドラに乗ってスタンドや後方にいるファンたちのそばに行き、素敵な笑顔とパフォーマンスを見せた。

 ダンサブルな雰囲気から一転、バラード曲「君を愛した時間に」を静かにしっとりと歌い上げた。日本語バージョンで披露した「Back Seat」は、イントロが流れるとひときわ大きな歓声が沸き上がった。今回はJAZZYとゴスペルをミックスしたアレンジで、客席はその歌声を堪能した。

 「残念ながら次が最後の曲です」というと、会場からは終わりを惜しむ声が。しかし、「ま、この曲が終わっても、楽屋でみなさんの深いところからの声が聞こえたら、また出ますね」とアンコールステージがあることを先に告げると、観客から爆笑と喜びの拍手。そして、19日に韓国で発売したばかりの4枚目のアルバム「必ず昨日」から、タイトル曲の「必ず昨日」を「歌詞をよく味わって聴いてほしい」と、心に染みいる歌声でファンたちの心に届けた。

 一度、ステージを後にして、約束通り客席の“深いところからの声”にこたえて、アンコールステージへ。夜空を明るくする花火ときらびやかなレーザーライトのなか、ビートのきいた「F.L.P」を激しくステップを踏みながらステージを所せましと飛び回り華麗なパフォーマンスを繰り広げると、客席の熱気も最高潮に。会場全体が一つとなってノリノリの最高の盛り上がりを見せた。

 アンコールのラスト一曲を残して、ジュンスは「みなさんのおかげで、またこうしてステージに立つことができました。野外会場は涼しい風を感じながら、歌って踊って、気持ちいいですね。毎回、ステージを準備する時は、いつも不安な気持ちになります。こういう大きなステージでやると決めても、いつも最初は“できるか?”という不安な気持ちがある。いつもその不安を乗り越えて、みなさんから幸せな気持ちをもらっています。本当にうまく表現できないのですけど、すごく、毎回、感謝しています。僕は歌手だから、歌とパフォーマンスを諦めずに見せるために頑張っていきますとしか言えないですけど。みなさんからもらっている愛情に比べれば小さいかもしれないけれど、その分頑張ってステージで歌って踊っている僕を見るだけでも感謝の気持ちがみなさんに伝わるように頑張りますので、これからもよろしくお願いします」と、自分の心を届けるために一つひとつ言葉を一生懸命に選びながら、心からの感謝をファンたちに伝えると、会場からは割れんばかりの拍手と大歓声が起こった。

 「次は本当に最後の曲ですが…」と、客席からブーイングが起こると「世界中、どこでも夜は危ない。ここにいらっしゃる本当にきれいな…(爆笑される)なんで笑いますか?あなたたちきれいだよ」と、吹き出して笑うジュンス。「このブルーライトヨコハマも道を歩いている怖いオヤジちゃんがハイエナみたいに散歩しているから、みなさんもはやく家に帰れるように(笑)。本当にみなさんのため!」と大爆笑のなか、ラストの曲である3枚目のアルバムのタイトル曲「Flower」を心を込めて披露し、ジュンスはステージを後にした。

 アンコール終了後も、いつまでも終わらないジュンスコールが会場に溢れた。すると思いがけないダブルアンコールが。再び、ステージセンターに立つジュンスが静かに歌い出すと会場中から割れんばかりの大歓声と拍手が。やまないアンコールに応えるように歌われた曲は、「東方神起」のアルバム「The Seacret code」に収録された人気のバラード「TAXI」。当時よりさらに大人の深みを増した声と表現で、心に染みいるように歌い上げ、最高の歌声をファンたちの心と横浜の夜空に響かせた。ジュンスは歌い終わると、感動の余韻に浸る客席に向け、「ありがとうございました!みなさん気をつけて帰ってください。バイバーイ!」といつもの笑顔を見せた。

 表情のある天性の歌声を持ち、パワフルなステップと抜群のリズム感で誰よりも表現豊かなダンスパフォーマンスを見せるXIA・ジュンスのステージを、横浜の夜景を見ながら堪能できるのは、ものすごく贅沢なことだと思わせる濃密な時間であった。圧倒的なパフォーマンスと、それとは対照的な良く笑う人懐こい姿を持つXIA・ジュンス。韓国においても日本においても、テレビで彼のパフォーマンスを見なくなって久しいが、それでも会場に10代のファンも多く訪れているのは彼の溢れんばかりの魅力に惹かれずにはいられないからだろうと、今回のステージで、あらためて確信した。

 XIA・ジュンスの魅力がたっぷり詰まったステージは、翌25日の横浜スタジアムの公演の後、韓国ソウルで11月7日、8日に、そして再び来日し、11月28日、29日に名古屋で行われる。



[Special Clip] XIA(준수) _ OeO [ENG SUB]
[Special Clip] XIA(준수) _ OeO [ENG SUB]




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