チョン・ジュンヨン(写真提供:フラウ・インターナショナル)
チョン・ジュンヨン(写真提供:フラウ・インターナショナル)
チョン・ジュンヨンが率いるロックバンド 「JJY BAND(チョン・ジュンヨンバンド)」が、12月13日にファン待望の日本公演「JUNGJOONYOUNGBAND LIVE&TALK2015“ATTENTION!」を東京・Zepp DiverCity TOKYOにて開催した。

チョン・ジュンヨン の最新ニュースまとめ

 チョン・ジュンヨンは2013年メジャーデビュー後、韓国国内でソロアルバム2枚リリースし、サウンドトラックなど多数参加。これまでラジオDJやMC、俳優、モデルなど幅広い分野で活躍してマルチな才能を発揮!自由奔放で個性的なキャラクターで、人気リアリティ番組「私たち結婚しました」や「1泊2日」でも注目された。

 「JJY BAND」としては、ことし5月「逸脱茶飯事」をリリース。バンドメンバーのチョ・デミン(ギター)、チョン・ソクウォン(ベース)、イ・ヒョンギュ(ドラム)は、それぞれインディーズではすでに定評のあった実力派ミュージシャン。ロックを愛する彼らの刺激的なサウンドが話題だ。

 ステージ会場が暗転すると時報が鳴り、ラジオDJに扮した古家正亨のナレーションでラジオ番組がスタートしたかのようなオープニング。 「次世代バンド!チョン・ジュンヨンバンドで『ハルマン(一日だけ)』」の曲紹介からライブステージはスタート。

 会場が沸くと、黒パンツにジャケットを羽織り、赤いギターを抱えたジュンヨンが登場して「キレイな男 」OST収録曲「一日だけ」のバンドバージョンで、まず会場を温めた。今回のライブHPにアップされている日本のファンへのあいさつ動画でもしているように、日本語のような、日本語じゃないような不思議な日本語で、最初のあいさつを済ませると、会場は、大爆笑。のっけから4次元トーク炸裂の予感が。

 チョン・ジュンヨンがステージに1人残りMC古家とトークが開始された。 「韓国では、DJ、俳優、アーティストとしてマルチに活躍されてますね?」とMCに問われると「韓国チョー人気です!」と日本語で答え、手を上げ、どや顔!そして「うふふ~」と不敵な笑みを浮かべると、突然カンペを取り出し「今日は、うれしい日です。なぜなら、かわいい子がいっぱいだから。胸がドキドキします。ふふふふふー。ここに来たことあります。きれいな女の子と。それは、皆さんです」と日本語で流暢に話し、立ち上がりカッコ良くカンペの紙を投げ捨てた。客席の照明をつけてもらい、見回すと「おお!かわいいねー」とその大げさな言い方に、会場はまたまた爆笑。

 「去年の『キレイな男』のドラマイベントでは、多忙な中、来日しリハーサルもなしで本番に望んだにも関わらず観客の注目を一瞬で奪ったと?」と振られると、「ありがとうございます。チョー人気だから。(笑)うそ~」と言いつつ「(あの時のライブ)ダメだった。会場が思ったより大きくて…」と本音をぽろり。それを受け古家MCが「今日は、これくらいの会場で、俺の本領発揮だぜ!って感じ?」と聞くと「はい!」と控えめに返事をし、はにかむ笑顔を見せると、会場からは「かわいいー」の声が飛び、「分かってます、うふふふ~~」と返すジュンヨン。
また、一週間の過ごし方を聞かれると「夜は、毎日お酒!今回も日本に近づきたくて純米酒を飲んできました」とジュンヨン節が炸裂。

 会場を盛り上げると次のコーナーは「JOONYOUNG's MIND MAP」。
HEART=理想のタイプは?に「優しい人」と答えると会場からは「え~!」と疑惑の声。 客席を見回してから「顔が小さくて、ちょっとかわいくて、髪は適度に長くて~目も大きくて~喉仏が出ていてはいけません」とオチをつけた回答で、会場の笑いを引き出した。
HAND=手に入れたいものは?には、手を伸ばし「純米?」と、とぼけてみせた後「日本でアルバム出して、活動したいです」とうれしい告白に会場からは温かい拍手がおこった。
チョン・ジュンヨンのトークで、盛り上がった後は、音楽の友!=バンドのみなさんを呼び込んでトークを再開。3人それぞれ日本語で自己紹介の後、ジュンヨンにとって、バンドの3人は左腕、右腕、背中(ドラムは自分の背後にいるから)だそうで、そんな4人で5つの絵文字で正直に気持ちを答えるコーナーへ。

 「食っていけなくてもバンドは続けると言ったジュンヨンの発言について、どう思う?」ではソクウォンだけ、憂鬱な表情の絵文字を選び「せめて食べて行かないと…」と答え、デミンは「本心だと思います」、ヒョンギュは「僕が稼いで食べていければ良いですよね?」と自分本位の答え。ジュンヨン本人は「昔そう言いました」

 「メンバー1人辞めたいと言ったら?」には、みんな怒った顔の絵文字を選び、デミン「もしそうなったら殴る」ソクウォン「痛いから、辞められない」ヒョンギュ「一人が辞めると言ったら気持ちが寂しくなると思います」とポソッと話し、ジュンヨン「真剣に話しあって引き留める。カッコ良いところ見たよね?」と自画自賛。

 「ジュンヨンさんのファッションについてどう思う?」には、憂鬱な表情を選んだデミンは「空港でも草履はくから」と辛口。ソクウォンは「普段はフリースタイルですね」との答えに、ジュンヨンは「今日はスタイリストに言われた通り着ました」と。

 ヒョンギュは、怒った絵文字を出したことに「聞き間違えました」と天然っぷりを発揮し、「昨日、純米~。疲れてる」とジュンヨンにフォローされ、会場を笑いに包んだ。4人の仲の良さが分かったところで質問コーナーは終了。メンバーが一旦退場したステージでは映像が流れた。

 ライブが再開し、ジャケットから、Gジャンに着替えたジュンヨンがステージに戻ると「連休ソング」がスタート。デミンのリードで手拍子が始まり、次の「アリバイ」の間奏では、ジュンヨンが、恥ずかしがりながら、ダンスを披露。二曲目にして客席からは「ウォー」と歓声の声が上がった。ボーカルに徹していたジュンヨンがギターを準備し「次はノランXです。おまえX」と曲紹介し「お前というX」へ。デミンがギターの聴かせどころを前に出てアピールすると更にヒートアップ。

 曲が終わるとジュンヨンが「これは唇が寒いからチューして!」と意味不明の発言をしたが、そのキュートな言い方に会場の女性ファンの目はハートに。バズドラムの低音のリズムにリードされ、手拍子が湧き上がり「初めての感じ」へ。コール&レスポンスもばっちりで、会場の熱気でジュンヨンのギターの弦は切れてしまったようで「大変なことに!誰の髪の毛?」とジョークを飛ばし、ハプニングを笑いに変えた。

 「次は、バンドのタイトル!OMGよろしくお願いします」の曲紹介に「うわー!」と歓声が上がり、ボン・ジョヴィのプロデューサーであるブライアン・ハウズと共にジュンヨンとデミンが共同で作曲をした「OMG」へ。ファンは、腕を振り上げ、熱い雰囲気のまま、間髪入れず「トカゲ」へ。ギターとベースが場所を交代し、観客にアピールし更に盛り上げる。

 最後は、ソクウォンが客席にマイクを向け、それに応えてファンは「お!」と叫び、盛り上がりは、最高潮に。

 水を飲み、小休憩するジュンヨンが「もう少しで終わりの時間になりました」と寂しい報告をすると、会場から「えー!」の声。「ここで、こんな風に言えって言われました」とお茶目に言い訳し「トークもあったので、歌はあんまり…。韓国のチケットは売り切れみたいだけど、上海に聴きに来てください」とフォローしアンコール前の2曲へ。

 ジュンヨンは、ギターを下ろし歌に集中。ジュンヨンの声にエコーがかかり始まったスローテンポのバラードロック「別れの10分前」では、ファンのコールも大きく響き、高い声がどこまでも伸び、一番が終わっただけで歓声が上がった。

 「ラストです」、「えー!! 」、「えーじゃない!」とファンをかわいく叱るやり取りから「Spotless Mind」へと繋いだ。メロディーに合わせ、ファンたちが手を左右に揺らし応援すると曲の最後は、デミンとソクウォンの声も重なり、重厚な雰囲気に。「センキュー!」と言い放ち、ふら~っとステージから姿を消すジュンヨン。

 アンコールの声に押され「皆さんの拍手に元気をもらって、アンコールしてさようならしますね。日本の歌を準備しました。昔の歌だから知らないかもしれません」と椎名林檎の「ギプス」を照れながら歌い出した。

 曲が進むうち、会場は、どんどん椎名林檎からジュンヨンの色に染められていった。そして「最後の曲を聴いていただいて、皆さんの人生に太陽が降り注ぎますように!sunset!」とキュートなメロディーから始まる「sunset」でイベントは幕を閉じた。飛び跳ねて退場するジュンヨンは、どこまでも愛くるしかった。

 公演終了後にはバンドメンバー含めた4人と参加者全員とのハイタッチ会が行われ、「ありがとうございました」「グッバイ」など言葉を交わし、ファンと交流を深めた。

 またハイタッチ終了後も会場にはファンが残り、会場をバックに記念撮影とメンバーから最後のあいさつ。エンドロールでは、リハーサルの様子の映像が映し出されるなど、最後まで、ファンを楽しませる演出が満載であった。

 確かな演奏技術、パワフルで安定したボーカル、4次元と天然のトークと、ギャップある魅力の「JJY BAND」。 今後、日本での活躍にも、大きな期待が寄せられる。

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