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映画「サッドティー」(14)で男女の一筋縄ではいかない恋愛模様を描き注目された今泉力哉監督の最新作「知らない、ふたり」は、第28回東京国際映画祭の日本映画スプラッシュ部門にも出品され、公開前から大きな関心を集めた作品。最近日本でも活発な活動を展開し人気を集めている5人組アイドルグループ「NU’EST」が日本で初めて演技に挑戦した映画で、お互いの思いを知らない7人の男女の恋の群像劇を描いている。
映画が上映された後、今泉監督と出演陣が登場すると会場からは大きな拍手が送られ、その拍手に応えるように一人一人観客に感謝の言葉を述べた。
映画のひとつのテーマに「好きということを伝えるかどうか」ということがあるが、このテーマで映画を作ったきっかけについて今泉監督は「今までは伝える人の方をやってきたんです。でも、以前作った映画の主演俳優と話した時、『僕は伝えないし、伝えない人もたくさんいると思いますよ』と聞いて今度はそちら側の話をやってみたいと思いました」と語った。
小風役を演じた青柳文子は作品の印象について「今回もまた不思議な今泉節が流れているのかなと思ったのですが、終わったときにはあれ?なんかちょっと今までよりいい映画になってるなと思いました」と話すと会場からは爆笑が。
そこで今泉監督が「感動的なね?」と話すと「あっ、そうです(笑)」と笑いを誘った。
レン演じる靴職人レオンに片思いをする“伝えない派”の小風については「私もあまり伝える派ではないので、影から見ているだけで幸せというのはよく分かります」と役柄との共通点も語った。
韓英恵はハン・ソナ役を務め、韓国語での演技に挑戦したが、韓国語の演技は「本当に大変でした。毎日毎日翻訳の方と練習しました」と答えた。しかしここで今泉監督が「せっかく覚えてもらったのに現場でバッサリ切ったこともあったよね」と話すと、韓英恵は「2.5ページくらいあったのを1ページくらい切ることもあって。でもいい思い出です」と会場の笑いを引出した。
また、共演した「NU’EST」のメンバーたちについて「みんなとても個性的で、キャラクターが一人一人違うところがすごく魅力的だと思いました。その個性がこの映画で活きていると思います。芝居や監督の要求に対しても120%の力で応えていて、芝居に関してひたむきで、私の方が学ぶことが多かったです」と称賛した。
そして以前ドラマで韓国人の役を演じた経験のある木南晴夏は「以前は日本語がうまい韓国人の役だったので、韓国語での演技は今回がほぼ初めて」と明かした。しかし司会者から韓国語の実力を絶賛されると、「以前のドラマのお兄さん役の方は韓国人の方で、韓国語を教えてもらったりしているうちに、韓国語を話す女の子はかわいいなと思い、趣味として韓国語学校に一年くらい通ったんです。でも話す機会がなくて、今回お仕事で初めて活かすことができてよかったです」と笑顔を見せた。
木南晴夏の恋人役を演じ、これまでも多数の今泉監督作品に出演している芹澤興人は今回の作品について「今泉さんの持っている独特のテンポが変わっていなくて好きです。セリフが少ないところやリアルっぽいところが監督らしく、編集の頑固さも感じました」と語った。
7人の男女がそれぞれ誰かを想っているこの映画のテーマに関連して、「好き」とはどんなことかと聞かれた今泉力哉監督は「本当に分からないですよね。相手や状況によっても違ってくると思うし。でも分からないからこそそれについてやるんだろうなと思います」とし、続けて「パンフレットの中にキャストにも同じ質問をしていますが、本当に皆答えがバラバラで。きっとすべての人の答えが違うと思いますが、こんな言葉ってあまりないと思うんですよね」と話した。
そして最後に「今日はお越しいただきありがとうございます。ぜひお友達やお知り合いの方にもおすすめいただければと思います」とPRした。
本作は「NU’EST」のメンバーたちが初めて挑戦した映画でどんな演技を見せてくれるのか期待されるのと同時に、さまざまな思いが交差する恋愛模様は、ファンならずとも誰もが楽しめる内容となっている。ぜひ劇場で確認してほしい。
映画『知らない、ふたり』予告
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