コヌ(MYNAME)
コヌ(MYNAME)
2015年は発売したCDが全てオリコン・デイリーチャートで1位を獲得するなど、実力・人気を兼ね備えた「MYNAME」。その中でも、メインボーカルとして歌唱力に定評のあるリーダー、コヌが満を持して、グループ初のソロデビュー!27歳の誕生日である1月30日(土)に、ソロアルバム「I AM 27」をリリースした。

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 同アルバムには自身で作詞、作曲、アレンジまで手掛けた作品(8曲)に加え、日本の女性ボーカリストのカバー2曲を含む、GUN WOOセルフ・プロデュースの全10曲を収録。アーティスト、GUN WOOの「今、伝えたいこと」が詰まった作品となっている。

 インタビュールームに「よろしくお願いします」と爽やかに入ってきたコヌ。「1人の取材はもう慣れましたか?」と聞くと、「まだ慣れないです」と苦笑い。これまでのグループのインタビューでは、気さくにたくさん話をしてくれていた印象があったので、「(慣れていないとはいえ)コヌさんはお話するのが好きじゃないですか?」とつっこむと、「ハハハ。そうですか?でも最近、1人でいるから、あんまり話さないんですよ」とはにかんで見せた。それでも、自身初のソロアルバム「I AM 27」に込めた想いやこだわり、応援してくれているメンバーへの感謝などをじっくりと語ってくれた。


<B>―ソロデビューおめでとうございます。</b>
ありがとうございます!

<B>―27歳の誕生日を迎える1月30日に、ソロアルバム「I AM 27」がリリースされますが、今の心境を教えてください。</b>
もう少ししたら僕の誕生日で、その日にソロアルバムがリリースされ、リリースイベントもするんですけど、今まではグループとして、5人で活動してきたので、初めて1人で活動するということで緊張もしていますが、すごく楽しみです。

<B>―1人での活動はやはり緊張されますか。</b>
MCを1人でやるのは初めてだし、曲も今までは僕のパートがあって、他のメンバーのパートがありましたけど、1曲を全部1人で歌うから、それも緊張するし。コンサートよりも緊張しています(笑)。

<B>―コンサートでソロステージを何度も経験されてきたと思いますが、それでも?</b>
そうですね。今回は、自分が作った曲を皆さんの前で歌うということが初めてだから、それが緊張感につながっているのかなと思います。

<B>―アルバムのタイトルが「I AM 27」ですが、どんなメッセージを込めようと制作されたんですか?</b>
ことしの誕生日で27歳になります。韓国では去年27歳になったんですけど、27歳になってから、もちろん楽しいこともありましたが、不安もあったし、いろんな大変なことがあって…。27歳になったら、そろそろ30歳になるじゃないですか。30代を前に、歌手としていろんな活動をしながら、未来に対しての不安もあるし、1人の人間としても、ちゃんとできているのか分からないし。そういう不安とかを抱えている今の自分を素直に表現したアルバムになっています。

<B>―今回のソロアルバムは、コヌさんの誕生日にリリースすることが決まってから、制作が始まったんですか?</b>
そうですね。1月30日にリリースすることが決まってから、アルバムのコンセプトを決めて、作詞、作曲をしました。

<B>―オールセルフプロデュースですね。</b>
やっぱり初めてのソロアルバムなので、僕の話をするアルバムを作りたいなと思って。伝えたいメッセージを皆さんにしっかり届けたかったので、今回自分でプロデュースを手掛けました。

<B>―プロデュースをしてみて大変だったことは?</b>
今まで分からなかったんですけど、とにかく、いろんなことが大変でした(笑)。でも、その分すごく面白かったんです。だから、また僕のソロアルバムをリリースできるチャンスがあったら、次もプロデュースしたいです。大変ですけど、面白いです!

<B>―プロデューサーという目線で、今回は自分のどういうところを一番アピールしようと思いましたか?</b>
僕はあんまりコンサートとかで、自分がどんな人で、何が好きで、何をしているとか話さないんですよ。なぜかというと、そういうことは、歌手として曲で表現したいから。だから、今回のアルバムでは、自分がどんな人で、今何を思っているのかということを曲とかジャケット、DVDで表現したので、それがポイントだと思います。…恥ずかしいです、なんか(笑)。

<B>―リード曲「I AM 27」は作業しながら一番苦労した曲ということですが。</b>
そうですね。最後にできた曲だし、最後にレコーディングした曲です。僕の表現したい歌詞がいっぱいあったんですけど、曲としてそれをギュッとまとめなきゃいけないので、その作業がめちゃくちゃ大変でした。表現したいことがありすぎたので、それをどういう言葉でつないでいくか、すごく悩みましたね。だから、歌詞を作るのが一番大変だったし、アルバムの中では一番こだわった曲なので、完成が遅くなりました。

<B>―普段曲作りは作詞、作曲、どちらから始めるんですか?</b>
曲によって違いますけど、いいメロディーが浮かんだら、メロディーから作り始めます。メロディーを決めてから、そこに歌詞を乗せていくほうが、作りやすいです。逆に、歌詞を決めてからメロディーを作るのは難しいので、僕の場合は、メロディー先行で曲作りをすることが多いです。

<B>―今回のアルバムはどうですか?</b>
リード曲の「I AM 27」は、歌詞が先に浮かんだので、歌詞ができてから、メロディーを作って。それ以外の曲はメロディーから作りました。

<B>―歌詞はどういうときに考えるんですか?</b>
コンセプトが決まったら考えますけど(笑)。自分の経験とか、もし他の人だったらどう考えるかとか、いろいろ考えて、思い浮かんだフレーズを携帯電話に打ち込んだり、ノートに書いたりしますね。でも、やっぱり歌詞を作るのが一番大変です。

<B>―歌詞を作りながら、煮詰まってしまったときは、どうやって気分転換をするんですか?</b>
そういうときはやらないです(笑)。最初は無理にやっていたんですけど、アイディアがなかったらできないですから。だから、一度やめて、自分の趣味、例えばゲームとかをやって、次の日になったら、またやるようにしています。

<B>―今回はスタッフの方から、早く作るよう催促されたりはしなかったですか?</b>
それはなかったですね(笑)。

<B>―リード曲「I AM 27」は未来への心配、不安、新しい自分への期待感を表現した曲ということですが、実際にコヌさんは心配、不安なことがあった場合、どう乗り越えますか?</b>
僕は悩みを他の人に話さないタイプです。もし悩みがあったら、自分1人でちゃんと考えて。あとは、寝てしまって、特に何もしないです(笑)。昔からこういう性格だったので、悩みを他の人に話すのは恥ずかしいですね。

<B>―メンバーにも?</b>
ハイ。だから、この曲を作ったときも、今は大丈夫ですけど、初めてみんなに聴かせたときは、すごく恥ずかしかったです。普段、悩みを話さないタイプだから。

<B>―アルバムのトラック1「I AM XXX ~Intro~」は、ジュンQさんがフィーチャリングに参加されていますね。</b>
イントロとリード曲はダークな雰囲気がある曲だったので、セヨンよりジュンQのほうが、声が低いし、ダークな雰囲気が似合うので、ジュンQにお願いしました。

<B>―コヌさんからお願いしたんですか?</b>
ハイ。(ジュンQは)即決でOKしてくれました。

<B>―セヨンさんは残念がっていませんでしたか?</b>
それはそうですけど、しょうがないです(笑)。曲の雰囲気があるから。

<B>―今回のアルバムでメンバーの参加はジュンQさん一人だけですよね。</b>
もちろん他のメンバーにもフィーチャリングをお願いして、曲を作りたかったんですけど、ソロアルバムだから。メンバーがフィーチャリングしたら、雰囲気は違っても、「MYNAME」の曲っぽくなってしまう可能性があったので、今回はジュンQだけになりました。

<B>―プロデューサーとして、曲に関して、ジュンQさんにはどんな指示をされたんですか?</b>
やっぱりダークな曲だから、もっとダークにしてほしいとか。でも、ジュンQも、こうしたらどうかと僕にアドバイスをしてくれました。あまり気に入らなかったので、聞き流しましたけど(笑)。

<B>―アルバムには、「DREAMS COME TRUE」の「何度でも」、絢香の「みんな空の下」のカバーも収録されています。コヌさんはライブでも女性ボーカリストの曲をカバーすることが多いように思いますが、その理由は?</b>
女性のファンの方が多いので。今回のアルバムは、カメラマンさんとかDVDの監督さんとか、スタッフさんも全員女性です。僕が作詞した曲に、日本語の詞をつけてくださった方も女性で。聴く皆さんは女性のほうが多いから、女性目線で作ったほうが、合うんじゃないかと思って、カバー曲も女性アーティストの曲を選びました。

<B>―「何度でも」と「みんな空の下」を選んだのはどうしてですか?</b>
「何度でも」は前から好きでしたけど、「みんな空の下」は今回初めて聴いて、メロディーもいいし、歌詞がめちゃくちゃいいなと思って。自分の好きな曲だけを選んでしまったら、アルバムのコンセプトの意味がなくなってしまうので、今回はコンセプトに合うこの2曲を選びました。でも、2曲ともレコーディングがすごく大変でした。2人とも実力派アーティストじゃないですか。特に、「何度でも」は歌うのが難しい曲で、めちゃくちゃ大変でした。

<B>―「MYNAME」の中では、コヌさんが先陣を切ってソロデビューをすることになりましたが、メンバーは何か言っていましたか?</b>
初めてのソロアルバムだから頑張ってと。僕が成功したら、他のメンバーにつなげることができるし、グループとして初めてのソロ活動になるので、いろんなアドバイスとか応援をしてくれましたね。インスは、「自信のあるジャンルとか曲で構成したらどう?」とか、セヨンは…、なかったんですけど(笑)、チェジンからは「いろんなジャンルの曲を作ったらどう?」とか、いろんなアドバイスがありました。

<B>―メンバーからの応援はうれしいですよね。</b>
そうですね。一緒に生活してきたので、僕のこともよく分かっているし。応援してくれているメンバーに、本当に感謝しています。

<B>―ことし27歳となりますが、どんな27歳にしたいですか?</b>
不安もいっぱいあるし、大変なこと、楽しいことがいろいろあると思うので、だからこそ、いろんなことを大事にしながら頑張っていきたいと思います。来年になって、今年を振り返ったとき、「本当に頑張ったな」と思えるように、ことしはめちゃくちゃ頑張りたいと思います!

<B>―ソロ活動だけでなく、「MYNAME」としても、2月21日のZepp DiverCity(TOKYO)を皮切りに、13都市19公演の全国ライブツアー「MYNAME 2016 LIVEHOUSE TOUR ~1st Story~」がスタートします。リーダーとして、ライブツアーに向けての意気込みもお願いします。</b>
今回のライブツアーは期間が長いですよね。初めて行くところもあるし。だから、皆さんともっと楽しく触れ合える、心を通わせ合えるコンサートにしたいし、メンバーそれぞれの魅力もしっかり見せていきたいです。僕個人としては、ソロアルバムのリリースイベントで歌わなかった曲をライブツアーで歌う可能性もあるし。「MYNAME」のコンサートで一番いいコンサートになるよう、頑張って準備するので、皆さんもぜひチェックしてください!


 今回、女性スタッフに囲まれてアルバム制作をしたというだけに、女性に対する接し方は十分に心得ているのだろう。インタビュー後に動画撮影をした際、壁の前に立ったコヌに、こちらの女性スタッフがカメラを向けると、お互いの身長差を考えて、撮影しやすいように「背を低くしましょうか?」とさりげない気遣いを見せてくれた。

 そんなコヌが、歌唱力、表現力によりいっそう磨きをかけ、ありのままの感情をさらけ出し、等身大の自分を表現したアルバム「I AM 27」、ぜひ聴いてもらいたい一枚だ。



GUNWOO SOLO ALBUM 『I AM 27』MV
GUNWOO SOLO ALBUM 『I AM 27』MV




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