John-Hoon
John-Hoon
歌手で俳優のJohn-Hoon(キム・ジョンフン)が2月に韓国で、「キム・ジョンフンの数学エッセイ」を出版。
4月に日本で新曲のリリースが決定するなど、日本デビュー11年目として勢力的に活動するJohn-Hoonがソウル・江南(カンナム)某所にてインタビューに応じてくれた。John-Hoonはさわやかな笑顔で一問ずつ丁寧に答えてくれた。

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<B>― 4月初旬に、約1年3か月ぶりにニューシングルがリリースされると伺いました。新曲のご紹介をお願いします。</b>
タイトル「春風」という曲は、恋人の悲しい別れとその切なさを歌った曲で、感情を込めて集中してレコーディングしましたね。かなり気に入っている曲です。歌詞もメロディーも好きな曲です。セカンド曲「Marry Me Marry You」は結婚を決めた若いふたりが語り合い、誓い合うことを歌にした曲です。甘い歌詞になっていますので聴いてみてください。

<B>― 曲作りではどのように参加されましたか?最初にこのシングルの楽曲を聴いた時の印象はいかがでしたか?</b>
今回は編曲の一部に参加しました。 春風を初めて聴いた時、これだ!と思いましたね。悲しさと切なさをメロディーに上手く乗せれるかな~って最初は思いました。でも感情を込めて歌ってみたらすごくいい感じがしたのですごく気に入っています。

<B>― 今回のシングルの注目すべき点や聴きどころはどういう点でしょうか?</b>
春風は熱唱をしました。(笑)ここまで悲しく熱唱をしたのは久々でした。感情をうまく出せたと思います。是非聴いてみてください。

<B>― シングルの収録曲は全部日本語でレコーディングされますか?John-Hoonさんはとても日本語がお上手なので、特別に難しい部分はなさそうに思いますが。それでも大変だと感じられる部分はありますか?</b>
基本、日本語でレコーディングします。日本語の発音は難しく、毎回集中してレコーディングするのですが、今回は大丈夫かな~と毎回緊張します。

<B>― 今回のシングルを準備するに当たって、事前にどんな準備をなさいましたか?特別なトレーニングはしましたか?また、どんなふうに曲をイメージ化されますか?</b>
しばらく歌ってないので、声帯を無理なくいじめる必要がありました。車で移動中とかに車内で窓を全部閉めて声を出したりしながら練習をしました。レコーディング当日、のどが潰れないように気を使いました。その他には…感情の入れ方に気を使い歌いました。

<B>― 韓国で「キム・ジョンフンの数学エッセイ」を出版されましたが、どのような経緯で出版することになったのですか?</b>
韓国のバラエティ番組「学校に行ってきます」のなかで、数学の問題を解く機会があって、その放送を観ていた出版社の方から執筆の話を持ちかけられました。ただ、僕は文章を書くのが苦手ですし、作家としての素質があるのかもわからなくて、自信もなく、実感も沸かない中で、ドラマ撮影のために中国に2か月間行くことになりました。中国に滞在しながら撮影をして、余った時間がもったいないかな?と思い始めた時に、もう一度執筆の提案を持ちかけてくれた出版社の方がいました。そこで本を書くことに決めました。

<B>― 本の出版において、一番苦労された点は?</b>
当初は、中国でのスケジュールの合間に書こうという軽い気持ちだったのですが、思っていたよりスケジュールがハードでした。朝起きて、撮影をして、ホテルに帰る頃には疲れて眠りたいという環境の中、撮影が1日も休みがなくて、体力的にキツかったです。海外生活の寂しさに加え、それでも合間、合間を見つけては書くということが体力的にもしんどかったということを覚えています。

<B>― 先日、韓国で出版記念のサイン会を行われましたが、いかがでしたか?</b>
韓国だけでなく、日本、中国からもたくさんの方が来てくれたのですが、とても恥ずかしかったんです。もともと、ファンのみなさんの前に立つのは、歌う時や、ドラマなどの制作発表ぐらいなのに、“作家”としてその場に立っていることに実感も沸かなくて…。通りすがりの方もいるわけなんですが、そんな方々の前に1時間も立っているのが、本当に恥ずかしかったです(苦笑)

<B>― 「キム・ジョンフンの数学エッセイ」を日本でも出版する予定はありますか?</b>
正直、数学の世界には立派な方がたくさんいらっしゃるので、そんな方々に比べると僕なんて、なんでもないんですよ。だから、日本にまで出版してもいいものなのか考えどころですが、チャンスがあれば翻訳したものを出版してみたい気持ちはあります。でも、数学者たちの目から見たら“なんだこれ~”と言われてしまうかもしれませんね(笑)

<B>― 昨年、日本ではデビュー10周年を迎えて、現在11年目がスタートしました。歌手として、また俳優としてのご自身を振り返ってみて、いかがですか?</b>
韓国では歌手としてスタートして、その後、演技もするようになって、日本でもデビューすることになったのですが、日本ではおもに歌手活動をしています。この仕事は、やりながら好きになりましたね。はじめから歌手になりたい!俳優になりたい!という気持ちが強かったわけではないのですが、年を重ねるにつれて仕事を楽しめるようになってきたと思います。でも、いつも後悔が残るんです。あの時もう少しこうしていれば、もっと頑張れば良かったなって。特に僕は“うまくやりたい”という気持ちが強い性格なので…。みんな後悔はするもんだよと言われますし、これまでも頑張ってきたと言ってくれる方もいますが、これからはもっともっと頑張りたい気持ちがあります。

<B>― 昨年の4月には名古屋・東京・兵庫で10周年記念ツアーを行われましたが、印象に残っていることはありますか?</b>
実際のところ、回数を重ねても曲が変わるぐらいで大きな変化があるわけではないんです。でも、なんといっても10周年でしたから、感激しましたね。韓国でもなく、日本で10年も活動できたことに…。歌いながらもこれまでの10年が頭のなかで思い出されました。韓国では、歌手として活動をしながら、また、ドラマ「宮」がヒットして、コンサートをするようにもなったり、それなりに有名になったのですが、日本での反応はあまり無かったんです。はじめの頃はお客さんが10人ぐらいしかいない路上で歌ったこともありましたし…。その頃のことを思い出しながら、大勢のファンの方の前に立っていると、泣きそうになりましたね。10年かぁ…と思いながら。

<B>― John-Hoonさんが歌手になるきっかけとなったことは何でしょうか?また、影響を与えてくれたアーティストは?</b>
大きなきっかけになったのはスカウトでした。学校の前やロッテワールド、しまいにはサウナでも…全裸の状態なのに(笑)そんな風に、何度もスカウトはされるのに事務所は決められなくて…そんな時に「UN」としてデビューすることになる会社と契約をしました。デビューのきっかけはこんな感じでしたね。歌手として影響を与えてくれたのは、シン・スンフンさんと、イ・スンファンさんです。このお二方の声のトーンが好きで、感性が僕にも合うような気がして。今の僕の曲にも通じるものがあります。とにかく、彼らが僕に与えてくれた影響は大きかったと思います。韓国の歌手のなかでは一番好きですね。

<B>― 人生でJohn-Hoonさんが一番大切にしていること、これだけは譲れないと思うのはどんなことですか?</b>
これが、年を重ねるにつれて変わるんですよね。昔は、コンピューターゲームが命だったんです。夜遅くにパソコンが故障したら、サービスセンターも閉まってるじゃないですか?そんな時は、パソコンに詳しい友達に電話して、まるで自分の子が病気になったみたいに「この子を治して!」という感じだったのですが、今はコンピューターゲームもしなくなりました。最近は、テレビと仲良くなりましたね。ちょっと前に誕生日だったんですが、その時に事務所の会長からプレゼントで頂きました。60インチの大きな物です!以前、そんな風にパソコンにしがみついていた時間が、今はソファーに寝転んでテレビを観る時間に変わりましたね。今きっと僕のテレビが危険に陥ったら、昔のパソコンの時の心情になるでしょうね。

<B>― そんなテレビLOVEのJohn-Hoonさん。オススメの映画・ドラマはなんでしょうか?また、好きな本と音楽も教えてください。</b>
基本的に映画もドラマもファンタジーやSFものが好きです。特に好きなのがアメリカのドラマ「GAME OF THRONES(ゲーム・オブ・スローンズ)」ですね。この作品は、主人公が死ぬんですよ。普通、主人公って最後まで生き残りますよね?でもこれでは主人公が死んで、その子孫たちが主人公になっていく。だから、絶対的な“善”と“悪”がないんですよね。いい奴だと思ってたけど悪い奴だったり、現実的でありながらもファンタジー。こういう作品が好きですね。映画だったら、「プロメテウス」や「インターステラー」などのSF映画が好きで、こういう作品はテレビを捨てて(笑)必ず劇場で観ますね。ここ最近で最大の後悔は、「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」を劇場で観れなかったことです。この時、中国で撮影があって、その間に上映が終わってしまったんです。「スター・ウォーズ」は1から6まで一生宝物にしたいDVDセットを持ってるんですけど、これを観ながらあんなにも「エピソード7」の上映を楽しみにしていたのに…仕方がないですね。音楽もやはりこういった映画音楽が好きですし、「スター・ウォーズ」の音楽も好きです!(…といいながら口ずさむJohn-Hoon)本も、科学ものやファンタジー小説が好きで、マンガもこういう系が好きですね。

<B>― 今年の4月に新曲が発表されるとのこと。プロモーションやイベントなどで、日本に行かれることはありますか?</b>
4月28日に東京で発売記念イベントをやります。そこで新曲を初披露するので来てくださいね

<B>― 日本でお気に入りの場所、日本に行ったらどんなものを食べているか教えてください。</b>
僕はお台場にいって、海を眺める時間が好きですね。特に、曇っている日のお台場の海を見ていると、リフレッシュできる気分になります。日本で好きな食べ物は、「ココイチ」のカレーや「ゴールドラッシュ」のハンバーグ。テイクアウトできるものが好きですね。いつもスタッフさんに買ってきてもらいます。日本ではあまりホテルの外には出ないほうですね。年を取ってしまって…しんどいんです…(笑)

<B>― John-Hoonさんが新たに挑戦したいことは何ですか?</b>
少し前には、MC(司会者)もやりましたし、これまで作家も歌手も俳優も経験しましたが、最近特にハマってるのがビリヤードなんです。大学生の時に好きだったビリヤードに今またハマっていて、韓国ではブームも来てますよね。僕は、素人にしてはかなり上手な方だと思うんです。だから、しっかりプロの方に学んで、今年はアマチュア大会にも出てみたいです!ビリヤードに関連する番組にも出演できたらおもしろいなぁと思うんですが、日本のファンの方から観たらつまんないかも?(笑)僕が好きなビリヤードは一般的な「ポケットボール」などではなく、ポケット(穴)がなく、延々3つの球を追う「キャロム」というゲームなので…。

<B>― 今後の活動予定を教えてください。</b>
韓国ではバラエティや、久しぶりにドラマもやると思います。日本では、新曲が出ますのでプロモーションはもちろん、コンサートやファンミーティングも計画中ですので、近いうちにお知らせができると思います。

<B>― 最後に、日本のファンにメッセージをお願いします!</b>
僕が「UN」として日本でデビューをしたのが2005年。同じ年に韓国で「UN」は解散してしまいました。2006年にはドラマ「宮」が日本でも放映され、ここからはソロで活動してきて11年目となりました。この時からずっとファンでいてくれている方がたくさんいるのですが、今だに名前を覚えられなくて…。ファンの方だけじゃなく、僕はスタッフさんの名前も覚えられなくていつも怒られるんです。サインの時に「お名前なんでしたっけ?」と聞いてしまうことも多いのですが、悲しがらないでくださいね。顔は覚えていますし、見たら「お!来てくれたんだ!」と気軽にあいさつができるほど親しい、友達のようなファンの方ばかりだと思っています。あの時から一緒に年を取ってきたように、これからも一緒に、幸せに年を重ねていって、たくさんお会いできる機会を作ろうと思っています!


 いつまでも少年のイメージが強かったJohn-Hoon。インタビュー中、何度も「年を取ったので…」と口にしていたJohn-Hoonが、実は1980年生まれであると聞き、驚く場面も。今でも変わらぬ少年のような笑顔に、美肌、そしてなにより、好きな映画やビリヤードの話に及ぶと瞳をキラキラ輝かせながら、「コレです!」とスマホの画面を見せてアピールする姿はとてもキュートだ。長年のファンの方の「名前を覚えられなくてごめんなさい」と言ってしまうところに、彼の誠実さが現れている。

 今後、韓国、日本はもちろん、アジアの国々でも益々の活躍が期待されるアーティストだ。4月に発表される新曲はもちろん、今後のプロモーション活動の知らせも楽しみに待ちたい。



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