一方、人災という火の粉を振り払わなければならない韓国人にとっては瞬時に相手が強いか弱いかを判断する能力が求められます。相手が強ければへりくだり、弱ければ殴りかかってでも家族を守らなければなりません。
このように全体の和よりも個人の能力が優先されるので、相手を説得する論理の開発や弁が立たなければ安全は確保されません。黙って曖昧にしていては助かるものも助かりませんので、相手の心を揺り動かす言葉を用いて危機からの脱出を試み、相手に自分をアピールして状況打開を図ります。このように韓国人は自分を表現することに長けています。
韓国の新聞にこんなコラムが載っていました。
「西洋人が日本人と韓国人を区別する基準は何かと。百のうち百十%を表現するのが韓国人で、九十%しか言わないのが日本人だ」と書いてありましたが、私が講師を務める市民講座では「それじゃ足りません、百三十%が韓国人で、七十%が日本人だ」と受講者たちは言っていました。
※文=権鎔大(ゴン・ヨンデ)韓日気質比較研究会代表の寄稿。ソウル大学史学科卒業、同新聞大学院修了。出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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