「SHINee」テミン
「SHINee」テミン
エイベックス・グループが主催する国内最大級の夏の野外フェスティバル「a-nation stadium fes. powered by dTV」の東京公演2日目が8月28日(日)、東京・味の素スタジアムで開催された。2002年から毎年開催され、ことしで15回目という節目を迎えたイベント。

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 東京公演初日の27日には「BIGBANG」や「iKON」ら14組が出演し、夏の夜を彩った。2日目となる28日のトップバッターを飾ったのは、2014年にメジャーデビューを果たした男性5人組グループ「Da-iCE」。「日本発、4オクターブ ボーカル&ダンスグループ」というコンセプトの名のとおり、伸びやかな歌声とクールなダンスパフォーマンスで「TOKI」や「パラダイブ」を披露し、会場をウォームアップさせた。

 2番手に登場したのはa-nation初出場となる「防弾少年団」。ファンの期待と関心が集中する中、ステージ上にある3つのスクリーンでメンバー紹介の映像がスタートすると、観客から大歓声が沸き起こった。バン!という爆音と特殊効果演出で突如ステージ上に現れた7人のメンバー、そしてすぐさま「FIRE」のイントロが流れ出す。個性的なプリントTシャツにスキニーデニム、柄ものシャツにダメージパンツの組み合わせなど、全員がそれぞれ違ったコーディネート。アクセサリーやキャップなども上手に取り入れ、おしゃれセンスもハイレベルな7人を前にファンのテンションは急上昇。さらに、通常とは違うアレンジをされた「FIRE」のダンスパフォーマンスと軽快なミュージックに客席はノリノリ状態となっていた。

 「長い間憧れていたa-nationのステージに立てて光栄です」(ラップモンスター)、「たくさんの素敵なアーティストの皆さんと共演できて信じられないくらいうれしいです」(ジョングク)、「今日初めて僕たちを見る方もいらっしゃるかと思いますが、よろしくお願いします」(ジミン)と短いコメントを終えると2曲目の「Save ME」がスタート。ブルーの幻想的な映像を背景にしながら1人ずつ踊りながら歌い出てくるたびに、ファンの黄色い歓声が上がり、日本語バージョンの「I NEED U」ではファンの掛け声もバッチリで、まるで単独コンサートのような息の合った盛り上がりをみせた。

 「もっともっと盛り上がっていきましょう~」(ブイ)と客席を畳みかけてから「No More Dream」と「進撃の防弾」を立て続けに披露。メンバー全員が中央や左右の花道に動き回り、時にクールに、時には情熱的に熱唱し会場を“「防弾少年団」の世界”に染め上げた。

 「初めてのa-nationのステージで緊張していましたが、皆さんの応援で胸がいっぱいでした。次にまた会えることを楽しみにしています。以上『防弾少年団』でした」とリーダーのラップモンスターが締めくくりのあいさつをし、ラストの曲「DOPE」に突入。序盤の緊張は溶けたようで、最後は笑顔で楽しみながら全6曲、30分弱のステージを完成させた。

 続いてのアーティストは、名古屋の栄を拠点とし「会いに行けるアイドル」をコンセプトとしている「SKE48」。レインボーカラーのふわりとしたミニドレスの衣装で登場した16人が「前のめり」、「アイシテラブル!」、「バンザイVenus」などをキュートに披露。MCでは、人数が多いグループが故、いかにカメラに抜いてもらうか?などの“アイドルあるある”エピソードを紹介し、場を和ませた。

 SHOOTING ACTとしてa-nationに参加したのは「SUPER☆GiRLS」。マリンテイストのミニスカート衣装で登場し「ラブサマ!!! 」等を披露。

 Acid Black Cherryの出番になると、客席にいた女性たちが次々と、赤い角のついたカチューシャを装着し、まるで戦闘態勢のような雰囲気で会場を驚かせた。バンドの演奏と共に、黒のロックな衣装で登場したAcid Black Cherryは、アリーナを埋め尽くしていたファンを見て「今までアウェーな気分だったけど、ことしは違う」と喜びを爆発させ、「Black Cherry」や「SPELL MAGIC」等を熱唱。ファンもそれに応えるかのように激しいヘッドバンキングでさらに会場を驚かせた。

 熱気が冷めやまないままバトンを引き継いだのは、「SHINee」のメンバーで今回がソロでの初出演となるテミン。7月27日に発売されたソロデビュー曲「さよならひとり」からスタートしたステージ。スタイルの良さを引き立たせる黒のシースルーシャツに白のスキニーパンツ姿で神秘的に踊るテミンが創り出す世界観はまさに圧巻。ステージがまるで別次元と錯覚してしまうような完成度の高いステージに観客の目は釘付けになった。

 曲が終わると「皆さん、お久しぶりです。今日はすごく涼しいですよね~。ちゃんとあいさつしてみます、こんばんは、テミンです」と日本語でマイペースなあいさつ。「『SHINee』としてはa-nationに出ていますが、ソロとしては初めてなので緊張しています。皆さん最後まで楽しみましょう。では次の曲にいきましょう」と話し「Drip Drop」、「Press Your Number」をバックダンサーと共にパフォーマンス。途中から大粒の雨が降り始めたが、雨をも味方につけたように堂々としたダンスパフォーマンスで会場を沸かせた。

 雨に濡れた髪をかき分ける仕草や、セクシーな振付がスクリーンに映し出されるたびにファンは大興奮。さらに雨が強くなる中で始まった「Danger」では全力で踊るテミンに、ファンも「イ・テミン」コールで応援を送り続け、ステージを見守った。

 「雨が降っています。涼しいですよね~」と余裕なコメントで会場の笑いを誘いつつ「次の曲が最後です。大切な人を思い浮かべながら聴いてください」と締めくくり「世界で一番愛した人」を熱唱した。シャワーのような大雨に打たれながらの全5曲ながら、存在感を十分にアピールできた時間となった。

 ゼブラ柄、千鳥格子、チェック、ボーダーなどのパターンを組み合わせたハイセンスな衣装で登場したのは「AAA」(トリプルエー)。「恋音と雨空」や「ハリケーン・リリ、ボストンマリ」などで会場をヒートアップさせた。

 2組目のSHOOTING ACTは女性シンガーBeverlyが登場。伸びやかな歌声が会場を包み込んだ。倖田來未は、大胆な黒のシースルー衣装で「WON’T BE LONG」、「BUT」、「Lolipop」のパフォーマンスを披露。鍛え上げられたボディと挑発的なダンスで観客を魅了した。

 過去14回全てのa-nationに参加している「TRF」が登場すると、会場の歓声が高まった。大ヒット曲「BOY MEETS GIRL」、「EZ DO DANCE」、「survival dAnce」等、a-nationの風物詩ともいえるパワフルな楽曲がスタートすると、老若男女問わず歌い踊り、まさに真夏のフェスらしい光景になっていた。

 そして最後を飾ったのは通算13度目のヘッドライナーを務める浜崎あゆみ。大胆なカットが目を引くブルーのホルターネックのドレス姿で登場し、「INSPIRE」、「fairyland」、「HANABI」などを熱唱。浴衣に着替えてトロッコで会場を1周し、観客と一体となって15周年となるa-nationを盛り上げた。

 あいにくの雨だったが、2日間でライヴ観客総動員数11万人を魅了し夏を締くくるにふさわしい豪華ラインナップによる特別な2日間がこうして幕を閉じた。



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