「SEVENTEEN」
「SEVENTEEN」
韓国の13人組ボーイズグループ「SEVENTEEN」が8月9日、東京・中野サンプラザで『2016 ‘LIKE SEVENTEEN - Shining Diamond’ in Japan CONCERT』を開催した。

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 昨年5月26日にミニアルバム『17CARAT』で韓国デビュー。以来、同アルバムはビルボードが選ぶ「The 10 Best K-Pop Albums of 2015」にランクイン、2ndミニアルバム『BOYS BE』がビルボードワールドアルバムチャート1位となった上、ことし初めには「ソウル歌謡大賞」、「ゴールデンディスクアワード」で新人賞を受賞するなど、破竹の勢いで上昇気流に乗る「SEVENTEEN」。8月5日から大阪で2公演、東京3公演のスケジュールで行われた初の日本コンサートは、この日で最終日を迎えた。

 客電が消えると同時に、ファンはオールスタンディングに。超満員の客席では、ペンライトがダイヤモンドのような輝きを放ちながら、大きく揺れはじめた。
力強いビートが会場に鳴り響き、『Shining Diamond』のイントロとともにスクリーン前のステージがせり上がる。13人のシルエットが浮かび上がると、会場は悲鳴に包まれた。伸びやかなボーカル、彩るラップ、パワフルなダンス。白いシャツとカーキ色のパンツに身を包んだメンバーは、『Rock』、『Chuck』と続くアップビートの曲でキレのある群舞を見せ、ファンを「SEVENTEEN」の世界へ一気に引き込んだ。

 3曲が終わったところで、一列に並び、「アンニョンハセヨ、『SEVENTEEN』です!」とあいさつ。大歓声のなか、「天使ジョンハンです」、「“ジェントルマン”ジョシュアです」「ウジです」、「小さな巨人ディノです」「いま何時~?10時10分!きらきらホシです」、「メインボーカルのドギョムです」、「バーノンです」、「ウォヌです」、「無限大の可能性を秘めたディエイトです」、「ジュンです」、「12人を率いる『SEVENTEEN』の統括リーダーエスクプスです」、「メインボーカルのスングァンです」、「ビジュアル有望株ミンギュです」と自己紹介。ひとりひとりに大きな拍手が送られた。

 会場を見渡したスングァンは、「反応がすごく熱いですね。感動的です。今日のコンサートは本当に楽しくなりそうな気がしてきました」とワクワク顔に。「最後まで楽しみましょうね。ストレスは全部吹き飛ばしましょう!」と、ホシがガッツポーズを取る。都内の気温は35度を超え猛暑日。スングァンは、「外よりもこの会場のほうがもっと熱いと思います。コンサート最終日なので、燃え尽きる覚悟でいます」と気合を見せると、ミンギュも「僕の体を燃やし尽くそうと思います!」と拳を握りしめた。また、ドギョムが「螺旋丸!」と大好きなアニメ『NARUTO‐ナルト‐』の主人公うずまきナルトの物まねや「ありったけの夢を~かき集め~」とアニメ『ONE PIECE』の主題歌『ウィーアー!』の冒頭を披露すると、会場は大爆笑となった。

 オレンジのライトに包まれた『HIT SONG』は、一転してスローテンポの曲。都会の夜景や雨の風景をバックに歌う『Drift Away』をしっとりと歌った後は、ミディアムテンポで明るい『Still Lonely』で軽やかなステップを踏む。『Q&A』 ではエスクプスがウジの頭をツンツンとつついたり、バーノンと肩を組んだり、おちゃめな雰囲気で盛り上げた。

 「SEVENTEEN」は、楽曲制作や振付をメンバー自らが担当するセルフ・プロデュース型グループだ。グループ名には、「13人のメンバー+3つのチーム(ヒップポップ、パフォーマンス、ボーカル)+1つのグループ=17」という意味が込められている。コンサート中盤は、3つのチームが、それぞれ個性溢れるステージを披露した。

 最初に登場したのは、パフォーマンスチームのホシ、ジュン、ディエイト、ディノ。合流したバーノンがラップで盛り上げた『Jam Jam』、ハードなビートに合わせ、ロボットのような動きも取り入れた『OMG』。「Block B」のZICOの曲をカバーした『I am You, You are Me』では、スクリーンに映るシルエットとシンクロしたり、ごろり寝転び足を組んだと思えば飛び起きておどけた表情をしたり。最後にディエイトとディノが腕を合わせてハート型を作ると、大きな歓声が起きた。

 ボーカルチームは、「BIGBANG」の『If You』のスローテンポのイントロとともに、青いライトに浮かび上がるようステージの上に。ジョシュア、ジョンハン、ウジ、スングァン、ドギョムと個性豊かな声でリレーのように歌をつなぎ、そして全員でのハーモニーへ。5人が手を小さく左右に振ると、ファンもペンライトを左右にゆったりと動かす。『When I Grow Up』、『20』と、スウィートでハッピーな雰囲気のミディアムテンポの曲で和気あいあいと盛り上げ、ほっこりとしたステージとなった。

 雰囲気が一変し、暗闇を赤いライトが照らし、真っ白なスーツをまとった4人がソファーに座ってせり出してきた。ハードボイルドなムードが漂うなか目隠しをしたまま『裏面』を歌うのは、ヒップポップチームのエスクプス、ウォヌ、ミンギュ、バーノンだ。目隠しを取り、ステージ前方へ歩み出た4人は、力強いラップで観客にアピール。ソフトなメロディーの『期待』 では、エスクプスがバーノンを誘い、おどけた表情でワルツのようなダンスのステップを踏む。ミンギュが両手で大きなハートを作り「ありがとう」と笑顔を見せた。

 黒いスーツに身を包み、再び13人でステージへ。傘を手にした『NO F.U.N』、そして「東方神起」の『Rising Sun』と 異色の演出・ナンバーを続け、テンションがさらにアップしたところで、着替え&トークタイム。2つに分かれたメンバーがそれぞれ衣裳を変えるためにステージ裏に行っている間に、残ったグループがトークでつなぐ、というものだ。

 「着替えを待っている間に、スングァンの愛嬌を見るのはいかがでしょうか」とジョンハンに振られると、ファンは大喜び。戸惑い顔のスングァンは「バーノン、お願いします」。するとバーノンは、「ファンのサイン会でみんなに教えてもらった愛嬌があるんです」と明かし、「萌え萌えキュン!」と指で小さなハート。続いてジョシュアも「萌え萌えキュン!」と恥ずかしそうにポーズを取ると、会場のあちこちから「かわいい-!」と声が飛んだ。
 もうひとつのグループは、「セクシー」をやることに。ディエイトが髪の毛をかき上げると、ジュンはジャケットの前を開け、シャツのボタンを取るポーズで対抗。ミンギュは日本語で「僕はセクシーですね」といいながら腰を振り、会場を沸かせた。そこへブルーのスーツに着替えて戻ってきたドギョムもセクシーダンス。ウジもムーンウォークのような踊りを見せた。最後に指名されたスングァンは、なぜか普通に歌って「それは違うね!」と突っ込まれ、爆笑となった。

 圧巻だったのは、ここからのクライマックスだ。
「この次のステージは、みんなの声援を必要としています!」というスングァンの言葉とともにメンバーが後ろをふり返ると、ステージ上にソファーが。「みなさん、きれい!」というホシの声でスタートしたのは、最新アルバム『LOVE&LETTER』のタイトル曲であり、韓国の音楽番組「SHOW CHAMPION」で初めて1位を獲得した記念すべき曲でもある、『Pretty U』。ファンの完ぺきな掛け声でステージと客席が一つになるなか、ソファーを演劇の大道具のように見立て、恋する気持ちを相手に伝えられないドキドキ感をまるでミュージカルのように全身で表現しながら歌い、踊る。続く『MANSAE』、『VERY NICE』でも、13人が一糸乱れぬエネルギッシュなダンスで圧倒。一方で、笑顔や、おどけた様子などの細やかな表情も随所に織り込み、パワフルでクール、そしてキュートな「SEVENTEEN」の多面体の魅力全開の大団円となった。

 ジーンズとTシャツで登場したアンコールでは、ステージ上でセルカを撮ったり、タオルで仰ぎ合ったりと、素顔を見せたメンバーたち。「『SEVENTEEN』がファンにとって癒しの存在になるように」という気持ちを込めたファンソング『Healing』とデビュー曲『Adore U』、さらに『Love Letter』 の計3曲を伸び伸びと歌った。

 歌い終えると、メンバーひとりひとりがファンに気持ちを伝えた。
スングァン「日本で公演する前に、正直心配もありました。まだ日本語が流ちょうなメン
バーもいないし、どうやってエネルギーを伝えようかと。でも、ファンである『CARAT』のみなさんが、そんな心配を吹き飛ばしてくれました。日本にいる間、本当に幸せでした」
ディノ「初めて日本のCARATにお会いして、本当にいい思い出を作ることができました。この拍手と声援を忘れずに、もっとカッコイイ姿、成長した姿でみなさんにお会いしたいと思います」
バーノン「みんなのおかげで、いい思い出となりました。もっともっと成長して、また日本でコンサートをしたいと思います」
ミンギュ「今はちょっと残念で寂しいかもしれませんが、悲しみに包まれないで。また帰ってきますから。(日本語で)ちょっと待っていてくださ~い!」
ジュン「コンサートが終わったら、みなさんおいしいものをたくさん食べて、『SEVENTEEN』を思い出して良い夢を見て。本当に、本当にありがとうございます!」
ウォヌ「本当に今日は良い思い出になると思います。とても楽しかったし、またこんな機会が増えたらいいなと思います」
ホシ「(両手の指で小さなハートを作り)『SEVENTEEN』がここにいます。『CARAT』がいます。2つが出会ったら……(と、両指を合わせて、大きなハートを作る)『CARAT』の皆さん、気を付けて帰ってくださいね。もし車に乗るんだったら、安全ベルトを締めてくださいね。また会いましょう!」
ディエイト「僕たちとみなさん、ともに幸せでいられたらうれしいです。また来たいです。愛してる!」
ジョシュア「時間が過ぎるのは早いですね。最後の日だし、なんか悲しくなってしまいました。たくさんの声援と応援をくださり、僕たちをこんなに幸せにしてくださって、ありがとうございました」
ドギョム「本当に楽しくて、日本での時間があっというまに過ぎた気がします。みなさんのおかげで本当にたくさんの力をいただきました。僕たちもみなさんに力をお届けできたら、うれしいです」
ウジ「(日本語で)このステージが、さよならではありません。また会いましょう。ありがとうございます!」
ジョンハン「日本でコンサートをしながら、メンバーがとても頼りがいがあると気付きました。メンバーを輝かせてくれた『CARAT』のみなさんに、本当に心から感謝しています」
エスクプス「みなさんが、幸せという単語の本当の意味を教えてくれた気がします。韓国に帰ってからも、皆さんのことをずっと考えていたいと思います。(日本語で)愛してる!」

 ラストは全員でつないだ手を高く上げ、「ありがとうございます!」と深く一礼。「以上、『SEVENTEEN』でした!」と、13人が声を合わせ、大きく何度も手を振りながらステージを去っていった。



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