昔の日本を知っている人間にとっては、想像もつかないほど韓国料理がブームとなっている昨今の現象に感慨深いものがあります。昔(八十年代以前)キムチ臭くなるという理由でアパートを貸してくれなかったことが嘘のようです。
中国でも、韓国料理店が家族連れでにぎわっており、うれしい現状です。
なぜ「日本と韓国と中国、それぞれの特徴」のエピソードを設けて、急に中国を持ち出したかというと、日本と韓国の関係を中国という第三の視点から見ることにより、相互の違いや葛藤をより客観的に捉えられるからです。
当事者同士は目前のことに囚われがちで、感情的になりますが、違った視点から見れば和解の糸口が見えてくるものです。
中国で勤務するまでは、私も日韓の枠組みでしか東アジアを捉えられていませんでしたが、中国という視点からも考えることができ、肩肘を張らずに冷静に日本と韓国を見ることができるようになりました。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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