このように、韓国人は親しくなると一気に距離を詰めようとします。まるで兄弟にでもなったかのように「ヒョン」(兄さん)、「オンニ」(姉さん)と目上の人を呼びますし、年下の人は「◯◯」と名前を呼び捨てにします。
日本人から見れば失礼な振る舞いに見えてしまいますが、それが親しみのバロメーターになるので全然気にしません。むしろ「何々さん」とさんづけで呼びようものなら、「自分を受け入れていない」と怒ります。
特に、酒の席ではノリがよく「住民登録証」(日本のマイナンバーカードのような証明書)でどっちが年上かと確かめ、「ヒョン」「トンセン」とすぐ兄弟になります。お互いに肩を組んでお酒を飲み干したり、「爆弾酒」を煽り、スキンシップをしてぐっとお互いの距離を消します。
夜を明かして飲んで、翌日二日酔いの苦痛を分かち合うのが、情の表れであるかのように……恐らく日本人は「そこまでやるの?」と引いてしまうと思います。
文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)
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