<Wコラム>カラオケは人を変える、あなたは本当に「韓国」を知っている?(参考画像/画像提供:news1)
<Wコラム>カラオケは人を変える、あなたは本当に「韓国」を知っている?(参考画像/画像提供:news1)
日本では自己満足よりも、その場の空気を読んで自分が与えられたと感じる役割を忠実に演じることで満足する傾向があります。そのような自己犠牲が評価されないとイラッと来ると思います。だから、このような楽しむ場でも神経を遣い過ぎ疲れてしまうのではないでしょうか。

 一般的に、お酒の席でも韓国人の方が自分の気分で歌い踊り、周りのお客のことを気にしません。終わった後に「エクスキューズ」することはあっても……。

 ストレスの解消度は韓国人の方が上じゃないでしょうか。周りに迷惑をかけてはいけないという教えが日本の良さですが、気を遣いすぎると何しに飲みに行ったのかわからず、かえってストレスを溜めて帰ることもあるでしょう。

 しかし日本人も変わりました。カラオケのおかげで。

 古い話ですが、私が軍隊にいたとき、きつい訓練の合間に娯楽時間がありました。班長が「誰か歌う人?」と、言うか言わないうちに六十人の小隊員の中から十人近くが我先にと前に出て歌おうとする情景を見てビックリしました。それだけではありません。ピクニックに行くバスの中で歌って踊るおばさんや、そこかしこの野外で声高らかに歌っている韓国人を見て驚いたものです。

 日本で誰か歌えといわれたら、モジモジして周りから勧められ、やっと前に出て行く情景に慣れていた私にはカルチャーショックでした。

 けれども海外赴任から五、六年ぶりに日本に戻ってきて、またビックリしました。

 あの恥ずかしがり屋で、何回も勧められてやっと腰を上げていた日本の友達らが、すすんで舞台に出てカラオケを歌う姿に。カラオケの発明が日本人の性格を変えたことに。
言葉で切る


文=権 鎔大(ゴン ヨンデ)
出典=『あなたは本当に「韓国」を知っている?』(著者/権鎔大 発行/駿河台出版社)

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