俳優キム・ウビン
俳優キム・ウビン
大ヒットドラマ「相続者たち」ではイ・ミンホ演じる主人公の恋敵役を魅力たっぷりに演じ注目を集め、昨年放送されたドラマ「むやみにせつなく」では高慢なトップスターの役で、スジ(Miss A)と共演し話題をさらった、今もっとも期待されている俳優キム・ウビン。そんな彼の待望の日本初イベント「2017 KIM WOO BIN FAN MEETING in JAPAN “SPOTLIGHT”」が、1月7日(土)、東京・ディファ有明で開催された。

キム・ウビン の最新ニュースまとめ

 ベージュのニットに白いパンツスタイルでステージに現れたキム・ウビンは「皆さん、初めまして。私は俳優のキム・ウビンです」と日本語でのあいさつからスタート。MCから「足長いですね~背中広いですね~」と言われると、モデルのようなポーズを取りながら、足や背中をアピールしてファンをうっとりさせた。トークコーナーの際、椅子に座るように促されると「僕は右側の顔のほうが柔らかいので、右側に座ったらどうでしょうか?」と提案。「右側と左側では顔の表情が違いますし、あごのラインも違います。なので、強い人間の役柄の時は左側の表情を撮ることが多いです。CMや柔らかい表情が必要な時は右側を撮るようにしています」とさっそく自身のこだわりを披露した。

 現在韓国で公開中の映画「マスター」の話題になると、「僕が演じた役は、映画に登場するほとんどのキャラクターと絡みがあり、この映画でもっとも多く登場する人物です。ですので、演技をする中で、自分の役の流れが掴めないと映画の全体が崩れてしまうと思ったので、映画のリズムを壊さないということを強く意識して取り組みました」と語った。作品選びのポイントは?との問いには「まずシナリオを読むときは、観客の立場に立つことを心がけています。観客が退屈しないか?という意味です。2つ目は、その作品が伝えようとしているメッセージやテーマに僕自身が同意できるかどうか?という点です。そして最後は、キャラクター(オファーされている役)が興味を惹く人物像かどうか?という点をみます」と答え、慎重に分析をしながら作品を選んでいる姿をうかがわせた。

 これまでの出演作を振り返る映像を見ながらドラマの話になると、「初めて共演する方に対して気をつけていることは、自分の目になじみがあるほうがいいなと思うんですね。ですので、インターネットでその方(初めて共演する方)をリサーチして写真を見たりして、自分の目になじませるという方法をとって準備します」と役作りの方法を紹介。「ドラマ『相続者たち』では髪の毛をオールバックにしていましたが、ご自身では気に入っていますか?」との質問には、「普段は前髪をおろしていることが多いです。オールバックにしてしまうと、顔のインパクトが強く、特にこの眉毛のせいで、怒っている顔のように見えてしまいます(笑)優しい人に見られたいので、前髪をおろしています」と笑わせた。

 映画「技術者たち」で登場するシャワーシーンについては「シナリオを読んだ時に、シャワーシーンが唐突に登場するので、僕には意味がわからなかったんです。監督にお伺いしたら、『これはファンのためのシーンだ!』と仰ったので、僕も責任感を持って身体を作りました」と言い、「なぜ、シャワーシーンというのは毎回、髪をかきあげたり、壁に手をついたりするのだろう?と不思議に思っていたら、そうすることによって背中の筋肉が綺麗に見えるからだということに、自分がやる側になって初めて気がつきました。なので、自分も同じようにやりました」と裏話を明かした。

 トークの後は、出演作のポスターをファンと一緒に再現するというコーナーが設けられ、当選した幸運な5名がキム・ウビンと共に、肩を組んだりバックハグをしたりと、まさにポスターさながらのポーズでそれぞれ記念撮影をした。同じ背丈に合わせたり、とびきりの笑顔をみせたりとファンに惜しみなく接するキム・ウビンに客席からは感嘆の声が上がった。

 続いては、バンドの生演奏による歌のコーナー。キム・ウビンの低く、しっかりとした声で「あの日々」、「もしかして知ってるの?」の2曲が披露されると、観客もステージに釘づけになって見つめていた。曲の途中で、ドラマ「むやみにせつなく」のワンシーンを再現するかのように、客席にいたファンにクマのぬいぐるみ(ドラマに登場したものと同じ!)をプレゼントするという粋なサプライズもあり、ファンをより一層感動させた。

 さらに、ファンを喜ばせる企画としてサイコロゲームが登場。出た目にあるミッションをキム・ウビンと一緒にやっていくというもので、当選したのは6名。一緒に縄跳び、似顔絵を描いてもらう、髪の毛を結んでもらうなど、ここでもファンを大興奮させるシチュエーションが満載。髪の毛を結ぶというお題では、当選者の女性の髪を手ぐしで整え、綺麗なポニーテールを作るキム・ウビンに客席からは大歓声が上がった。また、似顔絵を描くお題では、子供の頃に絵画を習っていたというキム・ウビンが絵心のある似顔絵を描き、多才ぶりを見せつけた。

 ゲームコーナーが終わるとフォトタイムがスタート。ここでもキム・ウビンの粋な計らいでステージを降り、後ろの客席まで練り歩きながらファンの要望に応えるなど、ファンへの愛情をたっぷりと示した。

 最後のあいさつでは「思ったより時間が早く過ぎてしまって寂しいですが、先ほど、後ろの席のほうまで行って皆さんと目を合わせることができたので、気持ちが良いです。これからも韓国の映画や音楽、そして俳優やアーティストを応援していただければうれしいです。僕もこれまで以上に日本の映画や音楽に関心を持って応援していきたいと思います。またお会いする日まで、皆さん元気に過ごしてくださいね。今日は貴重な時間を僕のために割いてくださって心からありがとうございました」と感謝を述べ、最後は「ハッカキャンデー」を歌いながら、日本での初ファンミーティングに幕を閉じた。

 演技に対して、そして何よりファンに対して向き合う姿勢がとても真摯なキム・ウビン。彼の素顔は、出演作の役柄と全く異なり、ソフトで、人間性の良さが滲み出ている。キム・ウビンが次にどのような作品を選ぶのか?そしてどのような姿で現れるのか、期待せずにはいられない。



■イベント概要
日時:2017年1月7日(土)開場18:00 開演19:00
会場:東京・ディファ有明
内容:トーク、プレゼントコーナー、歌、ハイタッチ会
チケット:9,800円(税込、全席指定)


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