歌手U;Nee(ユニ)の自殺の背景に、インターネットでの悪質な書き込みが影響を及ぼしたという疑惑が浮上しながら、これまで何もできずネティズン(ネットユーザー)の中傷に苦しんできたスターたちが、徐々に声を高めている。

U;Nee の最新ニュースまとめ

執拗な中傷と闘ってきた歌手ハリスは22日午後、悪質な書き込みをしたイ某氏をソウル・江南警察署に刑事告訴した。イ某氏の常習的な中傷で告訴するか否か悩んでいたハリスは、U;Neeの事件を見て、こうした決断を下したという。

日頃からもハリスは、悪質な書き込みをするネティズンに対し警告を出していた。ハリスは昨年、世界日報とのインタビューで「陰に隠れて書き込む勇気があるならば、堂々と前に出てきてほしい」「何の考えもなくやった行為が、後からどれだけ後悔する結果になって返ってくるのか、賢明な判断が必要」と見解を示す。当時は被疑者のブログを追跡する程度に終わったが、これ以上我慢できないと、刑事告訴まで決意したのだ。

死も中傷を避けられなかった。去る10日、コメディアン故キム・ヒョンウンの所属事務所は、彼女のミニホームページに悪質な書き込みが書かれているのを見て驚愕した。不慮の事故による死亡までもが中傷されると、ネティズンたちからは自制の声があふれ、所属事務所側は法的対応を検討中と警告した。

しかし、大きな効果はなかった。U;Nee(26/本名:ホ・ユン)にも、悪質な書き込みは続いた。さらに故人が歌手活動時、セクシーコンセプトによってネティズンたちの中傷に苦しんでいたという報道が出ても、結果は変わらなかった。これにU;Nee側は「これ以上、やられっぱなしではいられない」と判断、一部の悪質な書き込みを行う人に対しては、法的な措置を検討している。

これらに先立ち、キム・テヒとRain(ピ)が昨年、悪質な中傷を行ったネティズンを告訴したことがある。しかし、大衆の愛情で成長するタレントが、ネティズンを相手に“戦争”をしかけることは容易ではなかった。Rainは未成年者のネティズンに限り告訴を取り下げ、キム・テヒも結果的にはネティズンを許した。

しかし、今や「我慢しない」というのが、芸能関係者たちの立場だ。ある企画会社関係者は、「タレントたちも、悪質な書き込みをする人々に立ち向かうと言っているし、また、そんな人たちを追放することを応援してくれるネティズンも大きな支えとなる」「今回のU;Neeの事件をきっかけに、タレントたちの変化した対処方法を見ることになるはず」と予告する。

大型ポータルサイト企業でも監視体制を強化した。あるポータル企業関係者は、「被害を受けた人の要請により、削除処理をしたにも関わらず、それでも悪質な書き込みをするネティズンは、告訴の対象になりうる」「たとえ、その内容が事実だとしても、書き込みとして流出しただけでも名誉毀損に該当する」と明かした。申告が累積した会員は、利用停止などの処分を受けることになる。

昨年12月に通過した<情報通信網利用促進及び情報保護等に関する法律>改正案も、追い風になる見込みだ。来たる7月から、1日訪問者10万人を越えるポータルサイトとメディアサイトには、インターネット実名制が適用される。



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