ジュンQ (MYNAME)
ジュンQ (MYNAME)
ウィリアム・シェイクスピアの人気作「夏の夜の夢」に出演するジュンQ (MYNAME)&セヨン(CROSSGENE)&俳優テジュ。ジュンQは特にことしから演技に挑戦しており、セヨンは舞台はこれが初挑戦、そして日本での活動を始めたばかりのテジュという新鮮な組み合わせで妖精を演じる。400年前の上演方法に従い、全キャラクターを男性俳優が担当し、ジュンQとテジュは夫婦役を演じるという点にも注目が集まる同演劇。上演が来週に迫り、稽古真っ最中の3人にインタビューを行った。

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Q.「夏の夜の夢」の開演まで一週間をきりましたが、稽古は順調ですか?それともまだ修正しなければいけない点も多いですか?

ジュンQ:はい、いっぱいあります(笑)直すところもあるし、セリフがものすごくあって…頑張らなければいけないところがたくさんあります。日本語も普段僕たちが使うような言葉ではなく、ちょっと古典的な言い回しがあるのでそれが難しいですね。

セヨン:自分の役割に合うように繰り返しアップグレードをしていっているような段階ですね。


Q.3人の中でジュンQさんが一番セリフが多いのですか?

テジュ:一番多いのはセヨンじゃない?

ジュンQ:そうですね、僕が一番多いわけじゃないけど、僕の頭が悪くて(笑)セリフを覚えるのが大変ですね。

テジュ:ジュンQは他の仕事もあって、合流するのが遅かったんですよ。僕は時間がいくらあってももっとほしいなと思って満足できないタイプで、今ももっとうまくなりたいなという気持ちで頑張っています。


Q.「夏の夜の夢」はとてもストーリーが有名ですが、もともとお話を知っていたり、舞台で観たことはありましたか?

ジュンQ:僕は高校が技術系の学校だったんですけど、学生の時友達が演じたのを見たことがありました。

セヨン:僕は出演が決まった後でストーリーを詳しく調べてみました。それからシンくんに、「キム・スヒョンさんも以前その作品やってたよ。だからめっちゃ頑張ってね」って言われて、そうだったんだ…って思いました(笑)

テジュ:僕はもともとシェイクスピアの作品が好きなので知っていたし、本を見て勉強したことはありましたが、舞台は見たことがなかったです。


Q.「夏の夜の夢」はこれまでさまざまなキャストで何度も上演されている作品です。有名な作品であることに対するプレッシャーはありましたか?

セヨン:そうですね、でもこれに限らず、どんな作品をする時でもプレッシャーはありますね。でもこの作品の一員としていられること自体が幸せなことだし、また新しい姿をお見せできることは、ファンの皆さんにとっても僕にとっても良い機会だと思っています。

ジュンQ:シェイクスピアは現代の話ではないので、「うまくやらなきゃ」というプレッシャーがよりあると思います。演技力でそれを見せていかなければいけないので、今回は新しいチャレンジだと思っています。

テジュ:僕はプレッシャーよりは、こんな良い作品に出れるということがすごく楽しみで、最初に決まったことを知った時も「えっ!えっ!夏の夜の夢!? 」って感じでした(笑)


Q.皆さんがそれぞれ演じる役どころをそれぞれ教えてください。

セヨン:僕は妖精のパックを演じます。どの役もそうですが、演じる人がその役をどう考えるかによって演じ方が変わってきますよね。僕は今回、パックを子供っぽいキャラクターにして演じてみたいと思っています。いたずら好きで想像力も豊かなんじゃないかなと思って、そういう部分を見せてきたいと思っているので、見る方も「あぁ、自分もあんな風な時があったな」と思ってもらえればなと思います。


Q.個人的に「夏の夜の夢」の中でパックはかなり重要な役どころではないかなと思うのですが、いかがですか?

セヨン:それをいっぱい言われました(笑)めっちゃ緊張していますが、役を大事に、たくさんのことを考えながらやっています。

ジュンQ:僕はオーベロンという妖精の王様を演じます。最初は、僕に合わないんじゃないかなと思ったんです。オーベロンってどっしりしていて、体も大きい人?(笑)っていうイメージがあったから(笑)今はオーベロンになるためにイメージを膨らませています。


Q.そしてなんとテジュさんはジュンQさんの奥さんを演じるんですね?(笑)

テジュ:はい、妻です(笑)

全員:爆笑

テジュ:女性を演じるのはもちろん初めてで、妖精の女王タイテーニアを演じます。妖精だから、人間と違った欲望を持っているとも考えられるじゃないですか。でもこのお話の女王は人間よりも、もっと純粋な欲を持っているキャラクターだと思っています。それに女性なので、女の人ってどんな欲望に従うんだろう?って…いろいろ考えています。


Q.衣装も女性のような感じになるのですか?

テジュ:はい、ドレスを着てマントをつけて、かつらもかぶるし、ヒールもはきますね。


Q.稽古でお互いの演技をほめたり、アドバイスをし合ったりはしますか?

セヨン:はい、毎日しています。2人が「こうした方がいいと思う」と言ってくれるので、本当に1から10まで教えてくれて助けになっています。僕はミュージカルでなく舞台は初めてなので、うれしいですし新しい面を見せることができるので楽しみにしています。

ジュンQ:僕も今年から特に演技を頑張っていろいろ挑戦していますが、セヨンさん、テジュ兄さんからのアドバイスは助けになっています。特に僕は普段歌をやっているけど、テジュ兄さんは演技を専門にやっているからいろいろと詳しくて。兄さんにお願いして、稽古が終わった後も僕の寮に来て泊まってもらって教えてもらったりもしています。テジュ兄さんとは朗読劇に一緒に出たことが縁で仲良くなって、またこうして同じ作品に出られることがうれしいです。セヨンさんも、今「MYNAME」のセヨン兄さんも「CROSSGENE」のタクヤさんとミュージカルをやったので、僕も「CROSSGENE」のメンバーと共演することになってとてもうれしいです。

テジュ:2人は日本で活動した経歴も長いし、ファンの方も多いしじゃないですか。そういう立場なのに、すごく謙遜した態度で臨んでいるから、僕も頑張らなきゃって思いますし、一緒にやることができてうれしいです。


Q.テジュさんは日本に来てまだ1年もたってないですよね?日本での生活はどうですか?

テジュ:しんどいです、家賃とかが高いから(笑)

ジュンQ&セヨン:爆笑

テジュ:日本は家賃とか、あと交通費も韓国より高いでしょう?(笑)

ジュンQ:これはちょっと…裏で話してもいいんじゃない?(笑)

テジュ:あ、裏の方がよかったかな?日本は最高です(笑)

ジュンQ&セヨン:爆笑

テジュ:今家賃が韓国で住んでいた時の二倍なんですよ。部屋の大きさはほとんど変わらないのに。


Q.二倍ですか?そんなに違いますか?

テジュ:はい。それに韓国では洗濯機も冷蔵庫もついていたし。

ジュンQ&セヨン:爆笑

ジュンQ:僕も一人暮らしもしてみたいななんて考えたことはあるけど、家賃が高いからやめました(笑)

テジュ:僕、今の部屋に洗濯機と冷蔵庫がなくて、まだ買ってないんですよ。

ジュンQ:でもすぐ近くに大きい冷蔵庫あるじゃん。

テジュ:そうそう。すぐ近くにセブンイレブンっていう大きい冷蔵庫がありますね。

セヨン:爆笑

テジュ:そしてすぐ横にコインランドリーっていう大きい洗濯機もありますけど、家の中にはないので。早く安い家賃の家に引っ越してその時買おうと思って、もう8か月たちましたね(笑)

ジュンQ:家賃は高いかもしれないけど、日本の家はキレイだよね?

テジュ:うん。それに保証金も出さなくていいから、それはいいと思いますね。


Q.他の日本人のキャストさんとの息、稽古場の雰囲気はどうですか?

ジュンQ:僕もそれを期待していたのですが、かぶるシーンがないんですよ(笑)今回監督さんが、妖精界は韓国人キャストで、人間の世界は日本人キャストでという方向にされたんですね。ですので僕は一緒のシーンがないんです。

セヨン:僕はちょっとありますね。

ジュンQ:セヨンさんはずっと独り言を言っているような役です(笑)

セヨン:日本人のキャストさんは、皆目が優しいです。手伝えるから言ってねっていう目をしています。一緒に稽古していると、「うん、うん、できるよ、もっともっと」みたいな目で見てくれるから(笑)、もっとできる気がします。


Q.「夏の夜の夢」というタイトルですが、お二人は普段夢をよく見る方ですか?最近見た夢で印象的だった夢があれば教えてください。

ジュンQ:僕は寝る時は死んだように、深い眠りに入っちゃうので(笑)夢ってあんまり見ないんですよ。でも、印象に残っている夢は、この間のバースデーライブでも話したんですが、お母さんを殺してしまう夢です。それで起きてすぐにお母さんに電話しました。「大丈夫ですか?」って(笑)あとはどこかから自分が落ちる夢とか?それは何回も見たことがあります。

セヨン:僕はほとんど夢を見ません。見た気がしても、起きたら「あれ?何だったっけ?」って覚えてないですね。

ジュンQ:でも夢って大部分はそんな感じだよね。

セヨン:見たい夢だったらあります。空を飛びたいっていう思いがあるので、ずっと空を漂う夢を見たいです(笑)

テジュ:僕はちょっと子供っぽいかもしれませんが、いつも自分の妄想の世界で夢を見ます。例えば自分が勇士になってお姫様を助けるとか、モンスターを倒すとか。なぜかそんな夢をよく見ます。

セヨン:ゲームをしているうちに寝ちゃってるんじゃないですか?(笑)

ジュンQ:プレイステーションかな?(笑)

全員:爆笑

テジュ:僕は寝る前に頭の中で想像していることが夢で続くことがけっこう多くて。モンスターじゃなくても、銃でマフィアを殺すとか…誰かを助ける夢が多いですね。

ジュンQ:ファンタジーだね(笑)

テジュ:はい、そんな感じです(笑)


Q.ことしは日本も韓国もかなり暑い夏でしたが、ことしの夏に楽しい思い出はできましたか?

ジュンQ:僕は暑いのが苦手なので、夏はあまり好きじゃないんです(笑)特にことしの夏は暑すぎて、一人で買い物に行くつもりで外に出たんですけど、10分で諦めて戻ったことがありました(笑)去年とかはそれでも我慢して外に出ていましたけど、今年はちょっと外に出ただけですぐに汗が出てだめでした(笑)

セヨン:僕は空を飛びたいっていう思いがあったので、パラグライダーをやりに行ったんですね。そしたら飛んですぐに雨が降ってきたんです。それで突然風も吹いてきて、雨もすごくて、死ぬかと思いました(笑)

テジュ:僕は日本に来て本格的に活動を始めたばかりなので、夏も仕事に関しての思い出が強かったと思います。初めての番組も夏にやったし、今シェイクスピアもできることになったし、3人でそれができることも良い思い出になると思います。それから人生初の写真集も出ます!


Q.舞台を楽しみにされている皆さんにメッセージをお願いいたします。

セヨン:パックを演じるセヨンです。この舞台のために全役者が本当に頑張っています。観に来ていただいたら、笑って楽しい時間になると思います。僕もパックになりきりますので、ぜひ観に来てください。愛しています。

ジュンQ:3人の中で僕は末っ子なのに、オーベロンは王様だからちょっとやりにくいところもあったのですが、頑張ります(笑)そして9月は10月17日からはじまる「MYNAME」のツアー準備は同時進行していますが、ファンの皆さんに会えるスケジュールはないので「MYgirl」(=「MYNAME」のファン)に会えることがとてもうれしいです。そこから繋がって、10月の「MYNAME」4人で初めてのZeppツアーも楽しみにしてほしいです。

テジュ:この作品はシェイクスピアですが、笑いながら気楽に観れる舞台です。今年の夏、日本は台風や地震があって、被害もあったと思うし、悲しい気持ちになった方もいらっしゃると思います。この舞台を観て、少しでも皆さんが笑顔になってくれたらうれしいです。頑張ってください。僕も、僕たち3人も頑張ります!


 話を聞いていても3人の絶妙な掛け合いが印象的で、相性抜群であることが分かった。冗談を言い合いながらも舞台を作っていく話になると真剣な眼差しで語る姿からは、この舞台に本当に真摯に向き合っていることが伝わってきた。3人がどんな妖精に変身して観客を楽しませてくれるのか、期待が高まった。

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