左からカラム、ミンス、須藤茉麻、田中晃平、Rilika、中野智行(PaniCrew)
左からカラム、ミンス、須藤茉麻、田中晃平、Rilika、中野智行(PaniCrew)
10月24日(水)~28日(日)まで東京・浅草六区 ゆめまち劇場にて上演される舞台「あなたもきっと経験する恋の話」の制作発表会が10月9日(火)、東京・シダックスカルチャーホールにて行われた。

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 同作は、韓国演劇の街、大学路(テハンノ)で2016年から毎年上演されているミュージカル『オギョクサ』の日本語バージョン。日本では昨年5月(出演:カラム、ワンチョル(Apeace)、イルグン(TRITOPS*)、ヨンウク(Apeace))と、ことし2月(出演:カラム、ソヌ(Boys Republic)、クォン・ドギュン(One O One)、チェジン(MYNAME))に上演され、大好評を博した。

 今回10月の公演では、恋愛経験豊富なタクヤ役は2.5次元舞台を中心に活躍し、知的かつユーモア溢れる芝居で女性の心を魅了する田中晃平、恋愛が苦手で奥手なマサオ役は唯一の韓国人キャストで、日韓混合ボーイズグループ「BEE SHUFFLE」で活躍したミンス、マサオが一目惚れする女性アユミ役は、舞台を中心に女優として活動中の須藤茉麻、2人の幼馴染で活発な女性サクラ役は、前回アユミ役を好演したRilikaが演じる。

 この日の制作発表会は、「カラム アコースティック LIVE&トーク」の昼公演と夜公演の合間に行われ、キャスト4人に加え、これまでの2回の公演に出演したカラムもナビゲーターとして参加。

 客席には、“あな恋スペシャルサポーター”として、ファン30人も見守る中、カラムは「ナビゲーターを務めるのは初めてなので、かなり下手クソなところがたくさんあると思います。迷惑をかけてしまうことに関して、謝りの言葉を先に伝えておきます」と了解を求めたが、スムーズな進行で、自身の経験談を交えながら、キャストとクロストークを展開し、作品の魅力を伝えた。

 今回、唯一の韓国人キャストとなるミンスは、この作品のオファーをもらったとき、カラムが出演した韓国版の舞台は見たことがあって、ずっと笑っていたぐらい、すごく面白かったのだとか。それで、いつかこの作品に出演したいと思っていたので、オファーをもらってうれしかったという。

 また、前作、前々作として違って、演出を手掛けるのは、韓国人演出家ではなく、中野智行(PaniCrew)。今回は、韓国と日本の恋愛観を混ぜたような感じになり、「新しい『あな恋』になるんじゃないかなと思います」とミンス。出演が決まってから、カラムに「『マイ・バケットリスト』より大丈夫だから、ミンスらしく頑張って」と言われ、ソヌにも「ミンスならできるよ」と言われたそうだが、ミンスにとっては「マイ・バケットリスト」も「あな恋」も難しさは同じなのだとか。「すごく難しい作品で、いままでやった人たちのことを尊敬しています。ソヌにもきょう、もう1回電話をして、アドバイスをもらって頑張りたいと思います」と力を込めた。

 現在、それぞれが探り探り、キャラクターを詰めている段階だと話すキャストたちだったが、特に、前作とは違い、サクラ役に挑戦することになったRilikaが「カラムさんはタクヤとマサオを同じ公演期間中、2役演じられたじゃないですか。改めて尊敬しました。正反対の役をやるということの難しさがありますね」としみじみ語ると、カラムは「僕、いろいろなことを経験しているので(笑)。この作品の先輩として、何か悩み事があったら、いつでも相談に乗れますので、来てください」と頼もしい姿を見せた。

 演出を手掛ける中野も、「カラムが出演した『あな恋』を見たとき、役者のスキルがむちゃくちゃいるし、こんな仕事は絶対やりたくないなって思っていたんです(笑)。でも、話を聞いたら、過去の日本版2作はカラムが一緒に作っていたということを聞いて、カラム、むちゃくちゃ仕事できるやん、と思って。だから、今回この演出の話をもらって、うれしいねんけど、めちゃくちゃプレッシャーでしょうがない」とし、「カラムが作ってくれた過去作の映像を見ながら、これパクろう(笑)って。いつもRilikaちゃんに、“カラムはどうやってた?”って聞いてます」とカラムに絶大な信頼を置いている様子だった。

 そんな“仕事はできる”カラムだが、質疑応答中、キャストを立ちっぱなしにさせたままだったため、中野から「座りたい」と言われると、「すみません(笑)。きょうナビゲーター初めてなんで、こう見えてもめちゃくちゃ緊張しています」と苦笑い。かと思うと、「台本を持ったまま何かをやることが初めてなので、これにはもう頼らず、勝手にやっちゃいます」と台本を手放し、フリートークで進行を始める余裕も見せた。

 キャスト1人ずつに質問を投げかけ、ミンスには「マサオ役は特徴から言うと、まず変態。そして、モテない。KY。そういうキャラクターですけど、実際は少し、そういうところはあるんですか?」と質問。すると、「いや~、僕モテるんですよ(笑)。役的にモテない役をやるんですけど…、というのはウソです(笑)」とミンス。続けて、「僕は熱い男なんですけど、マサオは元気もないし、ダサいし…。真逆の演技をしたくて、この話を受けましたけど、やっぱり間違えたなと思っています。すごく大変です」と答えると、ほかのキャスト3人から、「どういうこと?」と話がまとまっていないから、何が言いたいのか分からないとツッコミが。

 さらに、中野からは「最近ミンスは(役作りのため)ダイエットをしていて、頭の回転スピードがさらに遅くなっていて(笑)」と指摘され、「ずっと稽古場で、バナナしか食うてないんやけど、“ダイエットしてます”ってこんなデカいミルクティー飲んでるの。それダメやって(笑)」と暴露され、会場は大爆笑に包まれた。
そして、最後は1人ずつメッセージを伝えていくキャストたち。

 Rilikaは「今回は日本人が3人、韓国人が1人というキャストで、また新しい『あな恋』になると思うので、ぜひ期待してください」。

 田中は「カラムさん筆頭に、先輩方がやってきた作品で、原作ありきですので、その世界観を壊さないように、ということと、この4人でしかできない個性を出して、新しい『あな恋』をお見せできればなと思います」。

 須藤は「韓国発の作品ですが、韓国の方はもちろん、日本人の方にも楽しんでいただけるような作品を作っていきたいと思っています。よろしくお願いします」と話し、ミンスは「韓国人キャストが僕だけになったのは、この作品が初めてなんです。本当に楽しみにしているし、いいものを作るんで、1回だけでも見てほしいです。頑張ります!」と意気込んだ。

 そして、締めくくりとして、「ライブとライブの間なのに、こんな時間を作ってもらって、ありがとう」とカラムに感謝した中野が「みんなも恋がしたくなるような1日を過ごせる舞台にしたいと思いますので、ぜひ見てほしいです。でも、やっぱり不安なので、カラム、稽古場に1回来て。っていうのと、もし来なかったときのために、4人に俺の前でアドバイスしてほしい。だって、1番全部見てるやん。役もやってるし」とお願いすると、カラムは「たしかに。でも女性の役はやってないんで(笑)。まだそこは解析できてないです」と笑いに変えながらも、「僕にできることがあったら。僕も明日から稽古(「MIRRORION(ミラリオン)」)に入りますけど、無理やり時間を作って、ぜひぜひ何か協力できることがあったら、僕もすごい好きな作品なので、協力できたらうれしいなと思います。公演が始まったら僕も見に行きますんで頑張ってください」とエールを送った。

 その後、フォトセッションを経て、制作発表会は終了したが、ミンスは客席で見守っていたファンに向かって「本当に面白い作品だと思います。1回でも来てくださったら、感動のメッセージを渡すし、自信もありますので、見に来てください!」と自信をみなぎらせていた。
新たなキャストを迎え、新しいラブコメとして帰ってくる「あなたもきっと経験する恋の話」に、きっとドキドキ、胸キュンすること間違いなし!



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