<b>パク・ヘイル、パク・ヨンウ、カン・ドンウォン…殺人鬼の演技で“ターニングポイント”</b>
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険悪な印象と荒々しそうに見える外見のせいで“悪役”というイメージがつくかと思えば、鹿のような大きな瞳と賢そうな顔のおかげで“優しい男”として分類される俳優がいる。役者は白いキャンバスになって、どんな絵でも自由自在に描くもの。そのため、似たりよったりな外見的限界にぶつかった俳優たちにとって“イメージ変身”は、必須だ。
さらには、女心を刺激して“免罪符”が与えられた“フンナム(※)”たちには、先天的な美貌で一歩リードし、後天的な“可能性”を認められることが役者人生の課題。“似たりよったり”の枠組みから抜け出すために、彼らが選んだ劇的な方法の1つが、善と悪を同時に持つ“殺人鬼”の演技だ。
今や韓国式スリラーの古典として定着した『殺人の追憶』を思い出してみよう。安定した演技のソン・ガンホ、キム・サンギョン以外にも、この映画はそうそうたるトップスターを輩出した。「気が狂いそうなほど捕まえたい」という刑事ソン・ガンホさえもが「飯は食ってるのか」と同情心を持ってしまう、痛ましい容貌の連続殺人容疑者役を演じたパク・ヘイルだ。
「何も知らない」というパク・ヘイルの揺れる瞳は、弱弱しさと悪辣さの二重奏を憎らしくも繰り返しながら、観客を“捕獲”するという魔力を発揮した。普通ではない役柄からスタートしたパク・ヘイルは、その後、純愛演技やふてぶてしい“モダンボーイ”を演じ、忠武路(チュンムロ)での地位をしっかりと積み上げた。
そして、『血の涙』で再発見された“デビュー14年目”パク・ヨンウを外してはならない。大きな瞳のせいで、“優しい男”や“マザコン”の影まで重なったパク・ヨンウは、『血の涙』を通じて主演のチャ・スンウォンとの演技対決でも押されず、温かさの中に鋭さを潜めた危険な眼差しで、イメージ変身を成功させた。
また『甘く、殺伐とした恋人』の無邪気で大げさな行動と、「ハハハ」と弾ける笑い声で“パク・ヨンウ式スタイル”を完成させた彼は、スリラーとラブロマンス、コメディなど様々なジャンルで主演・助演に関係なく出演し、柔らかさと男性美という相反した魅力をアピールしている。
『私たちの幸せな時間』と『あいつの声』の“パーフェクトガイ”カン・ドンウォンは、どうだろうか。彼が3人を殺した死刑囚として帰ってきた時や、クールな誘拐犯の声を演じた時、“花”を捨てた“美男”の型破りな変身に、人々は一斉に注目した。
『トンマッコルへようこそ』や『天下の横綱マドンナ』で有名な“子役専門”リュ・ドクファンは、20歳で熱演した『マイタウン』で、心に傷を持つ連続殺人犯を演じ“成人式”を迎えた。最近では、“ワンソナム(※)”ハ・ジョンウが、14日公開の『追撃者』で無慈悲な殺人を繰り返す殺人鬼を演じ、フンナムたちの後を継いでいる。
映画界関係者は、このような背景について「1つの作品の中で、両極端の感情を演じなくてはならない連続殺人犯のキャラクターが、演技の幅を広めたがる俳優たちのチャレンジ精神と当てはまる」と説明した。
※フンナム~女性の心を和ませる男性を示す10代の造語。
※ワンソナム~韓国語で「完全に大切な男性」という言葉の頭文字から取った略語。
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