【ソウル19日聯合】韓国人をはじめとするアジア人の糖尿病の発病と大きなかかわりがある遺伝子が一度に複数確認された。これらを活用すれば糖尿病発病の可能性を予測したり、発病経路の研究と治療薬開発などにも役立つものと見込まれる。
 ソウル大学病院の糖尿・内分泌疾患遺伝体研究センターの研究チームは19日、国立保健研究院遺伝体センター、香港中文大学のチームと共同で、アジア人の糖尿病疾患にだけ特異に作用する遺伝子の機能究明に初めて成功したと明らかにした。

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 研究結果をまとめた論文によると、研究チームは韓国や香港などで総勢6719人を対象に遺伝子型を分析し、その結果、西欧人に見つかる糖尿病遺伝子のほとんどがアジア人にもそのまま適用されることが分かった。ただ、これまで機能がほとんど知られていなかった複数の遺伝子(TCF7L2、SLC3OA8、HHEX、CDKAL1、CDKN2A/CDKN2B、IGF2BP2、FTO)の変異について新たに機能が究明された。正常状態のこれら遺伝子が変形すると、糖尿病にかかる可能性が大きいことを意味する。0~2つの遺伝子変異を持つ人の糖尿病発病リスクを1とした場合、5つ以上の遺伝子変異がある人はリスクが最大3.3倍まで上がると分析された。

 論文は糖尿病学術誌の「Diabetes」8月号に掲載される。

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