【ソウル28日聯合ニュース】中国最大の犯罪組織、三合会とつながりがあるとみられる中国人の振り込め詐欺グループが摘発された。
 ソウル・竜山警察署は28日、詐欺と電子金融取引法違反の疑いで、中国人12人を逮捕し、3人を同じ容疑で在宅のまま立件したと明らかにした。このうち3人が留学生、1人が韓国帰化者。
 逮捕された中国人らは、2月に京畿道・金浦に住む51歳の男性に中央郵便局の職員を装い電話し、郵便局カードの料金が滞納されているなどと偽り539万ウォンを振り込ませるなど、4月15日までの2か月間で40人余りから約3億ウォン(約2230万円)をだまし取った疑い。銀行口座開設、現金引き出し、送金など役割を分担し、組織的に詐欺をはたらいていたとみられる。だまし取った現金は全額、中国に送金していた。
 被疑者のうち1人は、三合会の本拠地・中国福建省の出身。警察は、福建省出身の犯罪者の多くが三合会とつながっていることから、構成員の可能性があるとみて調べを進めている。
 三合会は、福建省に近い台湾を足場に麻薬取引などを行い成長した犯罪組織。2007年以降、振り込め詐欺にも関心を持っているとされる。



Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0