韓国映画『のだめカンタービレ 最終楽章 前編』の韓国公開を9日に控え、主人公のだめを演じた上野樹里と、千秋を演じた玉木宏が韓国を訪れ、ソウル市内のホテルで3日に記者会見を開いた。

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ドラマ『のだめカンタービレ』は韓国の地上波テレビでは放送されていないが、ケーブルテレビでの放送やさまざまなルートを通じ、多くのファンを獲得している。

上野は、”のだめ”という人物からもらったエネルギーはとてつもなく大きく、この作品で得た経験もとても大切なものだと話した。のだめを通じたくさんの人と出会い、話をすることができたが、「これからもっと良い作品でお目にかかれるように、最善を尽くします」と、今後の飛躍に向けた抱負を示した。

上野は1日に韓国入りし、2日にはソウル市内の映画館で300人余りの韓国ファンとひと時を過ごした。このときの観客の反応は、これからも決して忘れられないだろういう上野。特に、日本でも見たことがないような超大型のプラカードを持ち応援してくれたファンの姿に感動したという。

また、先ごろテレビ番組に出演した際、<CNBLUE>のチョン・ヨンファから、大当たりという意味の「テバク」という韓国語を教えてもらい、2日のイベントで使ってみたところ、大好評だったと紹介した。皆が「テバク」と言ってくれる姿を見て、言葉は通じなくても作品を通じて互いに応援する気持ちをやり取りすることができるんだと思い、胸がいっぱいになったと話した。

ドラマで原作漫画から飛び出してきたような、のだめそのものの演技を見せ、視聴者をとりこにした上野樹里は、その後さまざまな作品に出演し、日本トップクラスの女優に成長した。ともに来韓した竹内秀樹監督は、「役に入り込むところは日本の俳優でも最高水準」と太鼓判を押した。

 劇中に登場するクラシック音楽のなかで最も好きな曲は、のだめのキャラクターによく合っていると思う、ラヴェルの「ボレロ」だという。自由な雰囲気のする曲で、「天才作曲家が簡単に書いたかのように見せて、実は匠の精神が感じられるような細かく作りこまれた作品」というところが好きだと、彼女自身の演技への思いがうかがえるような答えを聞かせてくれた。

一方、玉木は、韓国の映画やドラマの力が大きくなるなか、自分たちの映画が韓国で上映されることをとてもうれしく思うと話した。韓国の印象については、「観客が感情をストレートに発散するところが長所だと韓国に来るたびに思う」と話した。

映画『のだめカンタービレ』は撮影期間が6か月と長く、その間ずっと千秋を演じていたため、クランクアップしたときは「ついに終わったんだ」と安どのため息をついたと振り返った。大きな作品に主演したのは、この「のだめ」シリーズが初めてで、たくさんのファンの応援のおかげで千秋として生きることができて幸せだったと語った。

撮影中苦労したエピソードとしては、1曲ずつ指揮法を覚えていくドラマとは異なり、6曲の指揮法を1度に学ばなければならなかったことを挙げた。特に、1曲の流れに関係なくバラバラの順番で撮影するため、指揮の演技も大変だったという。映画後半の指揮シーンでは演奏者を圧倒する完ぺきな指揮者の姿を見せなければならず、負担感も大きかったと打ち明けた。劇中に登場する曲では、チャイコフスキー序曲1812年が最も好きだという。

玉木について、竹内監督は「天才タイプの千秋とは異なり、大変な努力型」と評したが、たまにみられる神経質なところは千秋とそっくりだとか。

また玉木は、サムギョプサル(豚三枚肉の焼き肉)への格別な愛情も明かした。前日の夕食にプルコギを食べたものの、夜中にどうしてもサムギョプサルが食べたくなり、午前1時にサムギョプサル屋に出向いたという。もともと肉類が好きだが、毎日食べてもいいほどサムギョプサルが好きだという。

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