受講生Aさんが、「韓国語ではこんなふうに言うんですね」と教えてくださった
ことがあり、私も「へ~!」と思いましたので、本日の話題に。

韓国のニュースをよくご覧になる方は、以下のようなフレーズに馴染みがあると思います。

1)이번 강원도 눈사태는 피해가 큰 모양입니다.
(イボン カンウォンド ヌンサテヌン ピヘガ クン モヤンイムニダ
/今回の江原道の雪崩は被害が大きいようです)

2)이번 사태로 인해 그 단체는 해산되고 말았다 .
(イボン サテロ イネ ク タンチェヌン ヘサンデゴ マラッタ
/今回の事態により、その団体は解散してしまった)

なんと! この2つの「사태(サテ)」の漢字は別物だったのです!
(だからなに?と言わないで)

1)のサテは「沙汰」、2)のサテは「事態」です。きっと、韓国人も漢字のことは
深く考えずに同じ言葉だと思って使っているものと思われます。

「沙汰」の方で辞書を調べると、確かに「地滑り、雪崩、山崩れ、土砂崩れ」
とあります。「산사태(サンサテ/山崩れ)」もよく聞く単語です。

冒頭の受講生の方は、「日本語から見るとちょっと違和感ありますが
‘警察沙汰’と言った使い方もありますので、良くないことと言ったニュアンスは
共通しているように思います」とおっしゃっていました。

山沙汰、雪沙汰、なるほど。確かにその通りですね。また一つ賢くなったような
気がしました。Aさん、どうもありがとうございました!



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