■今週の一言、単語と会話  「敬語の王様【말씀】」


말씀・・・
これを使いこなせたらチョット一人前でしょう。

말씀(マルスム)は말(マル・言葉)の尊敬語でしたね。
代表的な使い方は、

말씀하시다.(マルスム ハシダ / おっしゃる)
말씀드리다.(マルスム ドゥリダ / 申し上げる)

気づきましたか?前者は相手を高める尊敬語、後者は自分を低める謙譲語ですね。
しかしどちらにも말씀が使われているのがポイントです。
直訳すると前者が「お話しなさる」、後者が「お話し差し上げる」ですね。

私がまだ使い方に慣れない頃、「부장님께 말씀드렸습니다.」と何気なく使った後、
「やばっ、自分に敬語使っちゃった!」と焦ったものですが、これはOKなのです。

말씀にはこの他にも様々な使い方があります。例えば、

◆褒められて謙遜するような時、
아이구...무슨 말씀을 ...(アイグ・・ブスンマルスムル)
「まあ・・・何をおっしゃいますか・・・」

◆相手の言っていることが分からない時、
실례지만, 무슨 말씀이시죠?(シルレジマン、ブスン マルスミシジョ?)
「すみませんが、何とおっしゃいましたか?」

ということは、ケンカが始まる5秒前の、
「おっしゃる意味が良く分からないのですが」
という一触即発状態のときにも使えるわけです(これホント)。

こういう言葉の使い方は、ドラマを題材に学習すると良く分かりますよ。


■今週の一言、単語と会話 「温かい乾杯の音頭は?」

先日の「シゴトの韓国語」講座説明会で、
「韓国語で’乾杯’はなんといいますか?」と聞いてみました。
すると手を上げてくださった方が「건배(コンベ)」とおっしゃいました。

ピンポーン。その通りです。

そしてさらに聞いてみました。
「もっと良い言葉があるのですが、ご存知ですか?」
なかなか手が上がりません。

これは主観ですが、私が思うもっと良い乾杯の音頭があります。
それは、

위하여(ウィハヨ)

もともとの意味は「~のために」
よって、乾杯の時に持つ意味は、

「あなたのために(幸せを祈って)乾杯」
「会社のために(成功を祈って)乾杯」

など、より誰か、何かの幸せや発展を願う気持が込められています。

ただ「杯を乾すぞ」とだけ言う「乾杯」よりも、
韓国らしい、温かい感じがしますよね。

お友達でも会社の取引先の方でも、同僚でも、
韓国の方とお酒を飲むときにちょっと言ってみてください。
喜ばれますよ。



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