『シゴトの韓国語』シリーズ、改訂版執筆もやっとゴールが見えてきました。
(本作りはここからが長いんですけどね……)。昨年秋、「今年中に執筆を
終わらせる」と豪語したものの、結局ここまで掛かってしまいました。
いやはや、本を書くというのは本当に大変なことです。
時間をかけたおかげで?かなり充実した内容になりました。初級教材は、
設定レベルを上げたこともあり、かなり多様なビジネス韓国語を掲載する
ことができそうです。
さて、最終的な調整をしていたとき、共同執筆していた先生から「’断る’表現を
全体的にもう少し入れたほうが良いのでは」という指摘を受けました。
よく考えると、「こうしましょう」「ああしましょう」の表現は多くても、
「これは止めましょう」「できません」などの表現が比較的不足している様子。
そこで、各章に出てくる例文に、「断る」例文を少しずつ入れていきました。
「値段交渉をする」というテーマの章で、価格が合わないので今回の取引
はなかったことに……と双方が話す例文を入れました。
今回の取引は無かったことに、と言っても、いくらものをハッキリ言う
韓国人だって、「이번 거래는 없었다는 걸로 합시다(今回の取引はなかったことにしましょう)」
「안 사겠습니다(買わないつもりです)」とは、なかなか言えません。
そのあたりはオブラートに包んで言ったりもします。例えばこんなふうに。
A: 죄송하지만 이번에는 가격이 안 맞아서 힘들 것 같군요.
B: 그렇습니까? 어쩔 수 없네요.
다음에 기회가 있으면 부탁드리겠습니다.
A: 네, 저희도 부탁드릴게요.
A:申し訳ございませんが、今回は価格が合わなくて難しそうですね。
B:そうですか。仕方がありませんね。
次の機会がありましたらどうぞよろしくお願いします。
A:はい、私どももよろしくお願いします。
こういう言い回し、覚えておくと良いと思います。「次の機会に」などは、いろんな
場面で使えそうですね。
さて、著書に「断る」表現が少ないのは、きっと私の性格を反映しているの
でしょう。なんでも「できる」と思ってしまう、という性格もありますし、
できないことをできない、と言えずにいてしまう、という部分もあるかもしれません。
しかし、ビジネスや仕事においてはこれはNGですよね。言いにくいことは早めに
もしくは前もって言う……。これはとても大切なこと。今一度、肝に銘じたいと思います!
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- <コンテンツ提供:アイケーブリッジ外語学院>
「言葉を知り、文化を知り、人を知る」をモットーに、東京・虎ノ門で韓国語講座を開講。「趣味の韓国語」、「シゴトの韓国語」などのクラスから実践的な通訳や映像翻訳の技術が学べる講座まで、あらゆるレベル、ニーズに応えています。
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