カタカナで書くと、さらにナゾな韓国語に化けますね。
「ソンソンソル(そんそんそる)」、これはとある韓国語です。

教室で先生たち、スタッフと雑談をしていました。
「本人の申告に任せているようです」「性善説に基づいているわけですね」
こんな内容だったと思います。私がとっさに「性善説」を韓国語で言ってみたくなり、
「ええと、このパッチムはイウンで…」なんて思いながら「ソンソン…」としどろもどろに
なっていると、すぐ先生が、

「성선설 !」(ソンソンソル/性善説)

とサラッと言ってくださいました。それにしても、このパッチムのいやらしさ(笑)。
我らが韓国語学習者の初級単語、「선생님(ソンセンニム/先生)」の発音にも
通じるものがありますね。

反対語は言わずもがな、

「성악설」(ソンアクソル/性悪説)

「性善説」とは孟子(もうし)が唱えた説、「性悪説」とは、孟子が唱えた性善説に
荀子(じゅんし)が反論して唱えた説ですね。

NAVER辞書にはこのような例文が載っていました。

순자의 사상은 맹자의 성선설에 대한 반론으로 생겨났다.

(スンジャエ ササンウン メンジャエ ソンソンソレ テハン パルロヌロ センギョナッタ
/荀子の思想は孟子の性善説への反論として生まれた)

순자(荀子/じゅんし)、맹자(孟子/もうし)このあたりは、上級者なら
押さえておきたい単語ですね。

ごくたまに、性善説、性悪説、どちらに賛成するか、というような話をすることが
ありますが、私の人生はまだ半ば(と思いたい)、分からないことだらけです。
この世を去るようなとき、「性善説だ」と思えるような人生を送りたいな、と思っています。



※韓国語を配信・提供したい個人様または法人様は「お問い合わせ」ください。