「兵役に行けば正真正銘の男」…兵務庁映像に批判が殺到＝韓国

　韓国兵務庁が公開した入隊広報映像をめぐり、ネットユーザーの批判が殺到している。現役軍人と社会服務要員を差別する発言が含まれているためだ。

　兵務庁の公式ユーチューブチャンネルによると、今月5日、「友だちに聞く軍生活の話」というタイトルで、4分46秒の映像が公開された。現在この映像は、再生回数約6万4000回を記録し、「低評価」が1万4000件以上、「高評価」は116件にとどまった。

　この映像には軍隊で休暇に出た男性1人と入隊を控えた友人2人が登場する。軍隊から休暇に出てきた男性が友人と会い、兵務庁のプロジェクトについて話し合うという設定だ。

　このプロジェクトは、兵役判定検査で視力や体重などの理由で4・5級判定を受けた人に現役入隊の機会を与える制度で、一般的に4級は社会服務要員に代替服務し、5級は民防衛訓練を受けることをいう。

　映像の中で休暇中の軍人は「体重のせいで身体等級4級の判定を受けたが、現役で軍隊に行かねばと思いプロジェクトに申請した」とし「だから痩せて現役で入隊したんだ」と話す。

　すると友人は「君にぴったりだ」とし「軍隊に行ってはじめて正真正銘の男だ」と同調する。

　この映像に対しネットユーザーは「軍隊に行かなければ男じゃないのか」と批判した。このほかにも「身体検査4～6級は男と呼ぶ資格がないという兵務庁の立場がよく分かった」などの非難の書き込みが殺到した。