韓国政府がブースター接種の間隔短縮を検討したのは、「段階的日常回復(ウィズコロナ)」への転換後、感染者数が増加し、特にワクチン接種効果が低下したことで高齢層を中心にブレークスルー感染(突破感染)と重症・死者が増え続けているためである。
キム・ブギョム(金富謙)首相はきょう、政府庁舎で主宰した新型コロナ中央災難安全対策本部会議で「ブレークスルー感染を防ぐためのブースター接種が急がれている」として、先のように決定したことを発表した。
キム首相は「今回の決定により、年末までにブースター接種を受けることになる国民が計1378万人と予想される。当初計画していた人数の2倍を超える水準だ」とし「迅速かつ円滑な接種が実施されるため、国民の皆さまの積極的な予約への参加と協力をお願いする」と語った。
つづけて「重症患者が500人を超え、新型コロナにぜい弱な高齢者たちの安全を守るための努力が急がれる」とし「60代以上の高齢層は感染率が1か月前に比べ2倍以上高まっていることに加え、重症患者の82%・死者の97%ほどを占めていることから、非常に深刻な状況だ」と懸念した。
また「重症患者の病床も急速に埋まっている。全国的な病床稼働率はまだ余力があるが、首都圏だけをみると、一日一日の対応で手いっぱいな状況だ」と語った。
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