ワクチン接種率80%を超えるもコロナ重症患者最多、ソウルの病床ひっ迫=韓国(画像提供:wowkorea)
ワクチン接種率80%を超えるもコロナ重症患者最多、ソウルの病床ひっ迫=韓国(画像提供:wowkorea)
コロナワクチン予防接種率が80%台に達したが、状況は悪化の一途をたどっている。重症患者は過去最多となり、ソウルの重症患者の病床稼働率は90%を超え、限界状況に達している。さらに、10代未満の小児の初の感染死亡事例まで出ており、防疫当局は非常体制となっている。

30日、中央防疫対策本部によると、同日午前0時基準の重症患者数は661人と、史上最多記録を2日ぶりに更新した。600人台の重症患者数は6日目になり、ベッドは満床に近づいている。

防疫当局はこれに先立ち、行政命令を通じて重症患者の病床は現在の1154から1233に、中等症患者の病床は485から820に増やす計画だ。しかし、これも完了まで2、3週間がかかるため、病床のひっ迫は続くようだ。

さらに、10代未満の小児の初の死亡事例も出ている。この小児には基礎疾患があり、救急車で病院に搬送されてから死亡した。防疫当局は「今月20日に発熱・のどの痛みがあったと記録されている」とし、今後正確な死因を調査すると明らかにした。

「集団免疫」は事実上不可能になったという分析だ。コロナ予防接種対応推進団は「デルタ変異が優勢種である状況で接種率80%達成は終わりではない。追加接種もこの程度の割合を達成してこそ、デルタ変異に対する防疫効果が得られる」と述べた。

一方、政府は陽性が確認された場合、在宅治療を基本原則としているが、依然として現場では患者の要請により生活治療センターに入院する事例が相次いでいる。 防疫当局は現場の困難を認めながらも、「在宅治療を強制できる」と明らかにした。
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