海外メディア「朴槿恵氏の赦免」緊急報道…「与党支持者が反発、大統領選に影響も」

主要な海外メディアは、韓国のパク・クネ（朴槿恵）前大統領に対する「電撃的な赦免」の知らせを、きょう（24日）緊急報道した。

ロイター通信・AP通信・AFP通信・ブルームバーグ通信などは、韓国法務部（法務省）がパク前大統領の赦免決定を発表した事実を中心に簡略的に報道した。

ロイター通信は、パク前大統領について「民主的手続きにより選出された大統領の中で、最初に弾劾された人物だ」と説明し「大法院（最高裁）が賄賂授受の容疑などで懲役20年の判決を下したことし1月から、赦免の可能性が取り沙汰されてきた」と伝えた。

また「現在、与党“共に民主党”のイ・ジェミョン（李在明）次期大統領選候補と最大野党“国民の力”のユン・ソギョル（尹錫悦）候補が接戦を繰り広げている状況だ」とし「来年の大統領選を控え、保守野党である “国民の力”所属の政治家とその支持者たちがパク前大統領の赦免を要求している中、今回の決定が成された」と報じた。

これは「来年の大統領選に影響を与える可能性がある」という分析として解釈が可能な内容である。

フランス“AFP通信”も、パク前大統領の赦免決定の知らせを短く報道し「韓国初の女性大統領は腐敗スキャンダルにより弾劾を受け追放されたが、パク前大統領と所属保守党に対する大衆の反発が、左派性向の文大統領が執権するのには追い風となった」と伝えた。

ニューヨークタイムズは、パク前大統領の赦免決定の事実を伝え「パク前大統領はサムスンなどからワイロを受けるなど、財閥との癒着をはじめとして大統領の権限を濫用した容疑で国会から弾劾された」と報じた。

英BBC放送は「これまで文大統領は、過ちを認めないパク前大統領の赦免に対し否定的な立場を固守してきた」とし「文大統領が下した今回の決定は、驚くべきことだ」と評価した。

NHK・読売新聞・産経新聞などの日本メディアも、パク前大統領の赦免の知らせを素早く報じた。

特に産経新聞は「今回の赦免において、与党“共に民主党”の支持者を中心に反発が大きい」とし「来年3月に行われる韓国大統領選の結果にも、影響を与えるものとみられる」と報道した。