大統領府のパク・スヒョン(朴洙賢)国民疎通首席秘書官はこの日、ブリーフィングを通じて「防疫は政治的に接近してはならず、決して責任ある態度ではない。防疫のためなら誰でも国民の安全のために協力してほしい」とこのように述べた。大統領府は明示しなかったが、この日の論評の性格が濃い会見は、ユン・ソンニョル(尹錫悦)国民の力(野党第一党)大統領選候補に対するものと見られる。尹候補は9日、SNSを通じて「非科学的などんぶり勘定式の防疫パス政策を廃棄すべきだ」と主張した。
朴首席秘書官は「本日、防疫当局は一部調整された形で防疫強化措置を3週間延長した。この1か月間、感染者の規模と重症者は持続的に減少しているが、世界的に広がっているオミクロン変異は我が国も例外ではない」と述べた。
続いて「既に国内でもオミクロンが急速に広がり、大きな脅威になっている。もう一度犠牲と献身に耐えなければならない国民と自営業者、小商工人の心配を知りながら防疫強化措置を取るのは、オミクロン拡散の重大な局面に直面しているためだ」と説明した。
朴首席秘書官は「長く険しいコロナとの戦いでマスクや病床ワクチンなど、困難に直面するたびに政府の対策は完璧ではなかったが、国民が犠牲と苦痛に耐えながら政府を信じ、政府と共に危機を克服してきた」と強調した。
大統領府が野党の批判に対して論評を出したのは異例のことだ。大統領府の高位関係者はこの論評の背景について「一部と表現したものの、誰かを特定しなかった。本日のメディア報道を見ると、頻繁な接種周期が免疫力を低下させるとか、非科学的だとか、根拠が足りない批判がずっと出始めた点を懸念している」と述べた。
さらに「足りない点があれば代案を提示し、政府に足りない点があれば受け入れる。特定の政治勢力と言論を批判、反論しようとするのではない」と付け加えた。
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