塩野義製薬側は「今回の基本合意書が日本政府が自国企業が作った治療薬に対する最初の先購入契約」であるとし、「『S-217622』の開発完了時、速やかに100万人分を供給し、それ以降は必要に応じて協議を進め、一定数量を追加で供給することになる」と説明した。
これによって、該当物質の国内開発会社である日東薬品の株価がこの日午後2時基準で27%ほど大幅に上昇している。日東薬品は現在、『S-217622』に対する臨床3床を進めている。
日東薬品の関係者は「われわれは『S-217622』の国内開発を担当しているだけで、塩野義製薬が進行していることについては分からない」とし、「従来の『パクスロビド』など新型コロナの経口治療剤が使用承認前に先購入契約が行われただけに、『S-217622』の日本国内における使用許可が得られる肯定的なシグナルと判断される」と述べた。
一方、『S-217622』は北海道大学と塩野義製薬が共同で開発した「3CLプロテアーゼ阻害剤」だ。3CLプロテアーゼは新型コロナを引き起こす『SARS-CoV-2』が増殖するために持っている酵素だ。『S-217622』がこの酵素をブロックし、『SARS-CoV-2』の増殖を緩和する効果があるという。
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