「ブルームバーグ通信」は7日(現地時間)、この日に岸田文雄首相がソウルを訪れて、尹錫悦大統領と首脳会談を行う予定だと紹介しながら、数年間にわたって公式的な首脳会談がなかった日韓両国が最近2か月の間に2度も会うと伝えた。
さらに、日韓首脳の今回の会談が、対北朝鮮の協力と中国けん制のために、日米韓の同盟を強化しようとするバイデン政権のもう1つの勝利を意味すると、ブルームバーグ通信は付け加えた。
岸田文雄首相はこの日から1泊2日の日程で韓国を実務訪問する。尹錫悦大統領が3月16~17日に実務訪問形式で日本の東京を訪れたことに対する返礼訪問となる。
首脳会談のための日本の首相の訪韓は2011年10月、野田佳彦当時首相がイ・ミョンバク(李明博)当時大統領の日本訪問に対する訪問としてソウルを訪問したのが最後だった。今回の岸田文雄首相の訪韓によって、日韓両国の首脳が相手国を往来しながら懸案について議論する「シャトル外交」が12年ぶりに復活されることになる。
今回の日韓首脳会談は、米中間の対立が激化して、北朝鮮の武力挑発まで深化している中、米国の同盟国間の結束強化を象徴的に示す契機になるものとみられる。
北朝鮮は弾道ミサイルの試験発射を続けて、核武力の高度化を推進しており、バイデン政権は日韓のような同盟国に中国の先端半導体技術の発展をけん制するための政策に参加するよう要求している。
米国だけでなく韓国と日本にとっても両国関係の改善が必要な局面であるという分析がされている。シン・ガクス元駐日大使は「日韓関係復活の背景には米国の努力があった」とし「北朝鮮による核の威嚇と中国の強圧などをはじめとして不安定な安保環境に対して、両国が共有する懸念も両国関係改善の動因になっただろう」と述べた。米国民間研究機関であるランド研究所の政治学者、青木尚子研究員は「両国とも中国の増加する軍事力と経済的強要によってこの地域が再編されて、(中国によって)支配されることを望まないだろう」と見通した。
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