韓国ウォンの次に上昇幅が大きかった通貨は南アフリカ共和国の通貨ランド(4.3%)で、次いで豪ドル(3.2%)の順だった。反面、ウォンと高い同調現象を見せる中国の人民元は2.1%下落したことが分かった。
このところのウォン高傾向は、Fedの緊縮終了に対する期待感や、外国人の資金の韓国国内の証券市場への流入などが重なり合った結果と分析されている。Fedが6月の連邦公開市場委員会(FOMC)で金利上昇を据え置くという期待感から危険通貨に分類されるウォン買いが入ったと評価されている。
また、半導体需要が改善する見通しを好材料にサムスン電子やSKハイニックスなど半導体株を中心に外国人の買いが流入した影響もある。韓国証券取引所によると、外国人投資家らは今月16日までにKOSPI市場で6731億ウォン(約747億円)分を買い越した。貿易赤字額の縮小と輸出の改善などもウォン高の圧力として作用している。
ウォンは下半期にも高止まりするという見方が支配的だ。現代自動車証券のオ・チャンソプ研究員は「為替レートは1ドル=1200ウォン台に落ち着く可能性が高い」と述べた。ハイ投資証券のパク・サンヒョン専門委員も「年末の終値で為替レートが1ドル=1250ウォン程度をつけると予想している」と付け加えた。
ただ、ウォン安ドル高基調への転換については慎重な見方も出ている。NH先物のキム・スンヒョク研究員は「ウォンに対する再評価が高まったと見るには時期的に短すぎる」と述べ、「半導体サイクルの反発をまだ確信できない状況で、ウォン高への転換について言及するのは時期尚早」と述べた。
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