コンテナが積まれている港=(聯合ニュース)
コンテナが積まれている港=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と日本の貿易規模が最近数年の間に縮小の勢いを増している。
 円安により日本への輸出が減少し、また輸入先を多角化することにより、日本に対する輸入依存度を下げたことが主な要因とみられる。韓国貿易協会の国際貿易研究院が13日までに発表した資料により明らかになった。
 今年上半期の両国の貿易額(輸出額+輸入額)は429億7300万ドル(約4兆3974億円)で、前年同期比9.8%減少した。 
 上半期としては世界金融危機のあった2009年(319億4500万ドル)に次いで少ない額となる。年間でみれば両国の貿易は2012年のマイナス4.5%、2013年のマイナス8.2%に続き3年連続マイナス成長となる見通しだ。
 今年上半期の対日輸出額は161億9100万ドルで5.4%減となり、2010年上半期(127億7700万ドル)に次いで低い額となった。
 ウォン高円安に伴い、韓国製品の日本製品に対する価格競争力が弱まり、日本の輸入需要が減少したことなどが対日輸出減少の要因とみられる。 2011年3月に起きた東日本大震災で、石油精製施設などの一部産業設備が損傷したことにより急激に増えた対日輸出が、設備の復旧に伴い減少したことも影響した。
 対日輸出より日本製品の輸入はさらに減った。今年上半期の輸入額は267億8200万ドルで12.2%の減少となった。
 景気低迷により輸入需要が高くなく、また貿易相手国を多角化したため。上半期に日本製の素材・部品の輸入が12.8%減少し、対日依存度は過去最低の18.0%となった。
 韓国の貿易における日本の割合だけでなく、対日貿易赤字規模も縮小している。
 輸出における日本向けの割合は2012年の7.1%から、2013年は6.2%、今年上半期は5.7%と下がった。輸入の場合、日本からの輸入の割合は2009年の15.3%から2010年は15.1%、2011年13.0%、2012年12.4%、2013年11.6%と低下を続け、今年上半期には10.2%まで下がった。
 2010年に361億2000万ドルに達した対日貿易赤字は、2013年には253億6700万ドルに縮小した。今年上半期の貿易赤字は105億9100万ドルで、昨年上半期の134億500万ドルと比べて大幅に減っている。
 国際貿易研究院は「為替レートや景気低迷、貿易先の多角化などのさまざまな要因により、韓国の全貿易における日本の割合が下がったが、このような傾向は持続する見通し」とコメントした。

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