研究院によると、トラッカーはテロ発生後、現場に最初に到着した救助チームの一員で、崩壊した建物の下敷きになっていた生存者らを見つけ出すなど大いに活躍し、英雄犬と呼ばれた。現場で発生した毒性ガスのため、後に退行性の神経障害を発症し後ろ足が動かなくなり、4月に16歳で死んだという。これを受け、米国で黄元教授とクローン犬を作る権利のオークション販売事業を展開してきたバイオアーツが、トラッカーを無料でクローン化することを決め、体細胞遺伝子(DNA)サンプルをスアム生命工学研究院に送った。トラッカーのクローン犬は、昨年12月8日に1匹目が誕生し、すでに5匹を数えるという。
研究院側は、第三の機関でDNA検証を受け、5匹ともトラッカーのクローン犬だと確認されたと主張している。研究過程で確保したクローン技術関連の論文は3編の国際学術誌に掲載されたという。
研究院関係者は「トラッカーは元の飼い主の消防官の意向で、また人命救助犬として活動することになる可能性が高い。今後、警察犬や救助犬、麻薬探知犬など特殊犬のクローンが増加する見通しだ」と話した。
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