焼香する出席者=27日、永同(聯合ニュース)
焼香する出席者=27日、永同(聯合ニュース)
【永同27日聯合ニュース】「老斤里事件」の犠牲者の霊を慰める第59周期合同慰霊祭が27日、忠清北道永同郡黄澗面老斤里の事件現場で行われた。この事件は朝鮮戦争初期だった1950年7月、老斤里の京釜線鉄橋付近にいた避難民に米軍が空中攻撃と機関銃射撃を行ったもので、政府は遺族らの被害申告を受け、死亡150人、行方不明13人、後遺障害63人など犠牲者を確定している。
 老斤里事件犠牲者遺族会の主催で開かれた慰霊祭では、生存被害者や遺族500人余りが出席し、献花、焼香、慰霊、追慕辞などの順で、亡くなった犠牲者を追悼した。
 追悼公演では、1995年から日本や海外での公演を通じ反戦・平和活動を行っている日本の「悪魔の飽食」をうたう合唱団による韓国公演も行われた。合唱団は、第二次世界大戦当時の大日本帝国陸軍・731部隊による人体実験の実態を告発したベストセラー「悪魔の飽食」(1981年発刊)を著した森村誠一さんが組織したもので、一般市民らで構成される。
 遺族会のチョン・ウンヨン委員長は、「理由もなく亡くなった犠牲者を追悼するために毎年慰霊祭を開いている。ことしは日本の市民合唱団が戦争を惨状を知らしめる謝罪公演を行い、宿願だった犠牲者合同墓地も造成され、感慨を新たにした」と話した。

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