同世界文化祝典を控え、海印寺に所蔵されている「八万大蔵経」が20日、報道陣に公開された。普段は一般人はもちろん、海印寺の僧侶すら出入りが厳格に制限されているが、今回は特別公開となった。
八万大蔵経は高麗時代の仏教を集大成したもので、正式名称は高麗大蔵経。750年余りが過ぎた現在も、ほとんど完壁な木版本として残る八万大蔵経は、現存する木版大蔵経の中でも最古のものとされている。1995年に八万大蔵経板殿(国宝第52号)がユネスコ世界文化遺産に指定され、文化的価値とその重要性が再確認された。2007年には高麗大蔵経板および諸経板がユネスコ世界記録遺産に指定されている。
経板の色は歳月の経過を物語っていたが、建物の中にはむしろ新鮮な空気が漂っていた。経板にホコリは付いていたものの、板刻当時の状態を完璧に保存されている。これだけ良好な状態で保存されているのは、通風、温度、板などさまざまなものがうまく調和しているためだ。自然な環境をそのまま生かし、完璧な保存状態を維持できるよう考案されたという。
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