ルッテ首相(資料写真)=(聯合ニュース)
ルッテ首相(資料写真)=(聯合ニュース)
【ブリュッセル聯合ニュース】第2回核安全保障サミットのソウル開催を26日に控え、次回開催国となるオランダのマルク・ルッテ首相が6日、聯合ニュースの書面インタビューに答えた。
 ルッテ首相は、今会議は2010年に米ワシントンで開かれた第1回サミット後の合意や措置を点検し、履行策を具体化する場になるとし、「ソウル会議を機に、サミットに弾みがつくだろう」と期待を込めた。また、核テロや核物質の違法取引などの防止が国際的に重要な政治的懸案であることを改めて確認し、核安保と核安全を連携させることが重要と強調した。

 オランダは次回サミット開催国に内定している。今後の課題として、これまでの国際的な協定や協力事業を効果的、効率的にすることを挙げた。その過程で、国際原子力機関(IAEA)の役割強化が必要との見解を示した。韓国とオランダについては、地政学的な位置や対応姿勢などに類似性が多く友好的な関係を維持しているとした上で、関係強化に向け、科学・技術と人的交流を拡大すべきと指摘した。
 以下は一問一答。
――今回の核安全保障サミットの意味は。
「核テロと核物質の違法取引などの核安保懸案を、重要な政治的議題として維持し続けるという意味がある。参加する世界の指導者らは、核安保を強化する具体的な追加措置を取るだろう。ソウル会議は、こうした懸案において韓国が示す指導力を認めるものでもある」
――最も重視すべき事案は。
「前会議後にどれほど多くの進展があったかを確認し、どの問題により注意を傾けるべきかを評価すること。全参加国が前会議で提示された『ワークプラン』で設定された目標の履行を支持すると思われる。」
――今会議で取り上げてほしい特別な議題は。
「可能なら多くの事案に対する具体的な実行措置がまとまることを願う。IAEAの役割が強化され、核安全と核安保の連携性が強化されることを望む。IAEAは核安全保障サミットの実行計画を国際的な指針で具体化することを手助けできる」
――ソウル会議でどんな成果が予想されるか。
「これまで多くの国が単独あるいは他国と共同で、核安全保障サミットの目標達成に向け数々の措置を取ってきた。ソウル会議ではこうした措置が発表され、ほかの国にも参考になるだろう。これは首脳会議にモメンタム(勢い)を与えるだろう」
――サミットの進むべき方向は。
「これまでに核と放射性物質の安保に対する協定などが複数の機関や多国間協力レベルで結ばれた。これを効果的、効率的なものにし、調和・統合することが今後の主要課題だ。その過程が順調に進むよう、IAEAのサポートを望む」
――核安保だけでなく、核安全も強化すべきとの要求が高まっているが。
「核関連産業界は安全と安保の両方に関心を傾けなければならない。その二つの間には明らかに連携性がある。特に核安全と核安保に向けた措置の間にはシナジー(相乗)効果がある」
――2014年にオランダで開かれる第3回会議の最も重要な議題は。
「サミット参加国、IAEAと緊密に協力しながら議題を設定し、サミットの実行計画を履行するための作業を続けることになるだろう」
――韓国とオランダ間の現在の協力水準に対する評価は。関係強化に向け最も重要なことは。
「貿易額が世界金融危機以前の規模を超え、相互投資規模も高水準で維持されている。韓国・欧州連合(EU)自由貿易協定(FTA)のおかげで経済交流がさらに増大し、国際懸案に対する協調も強化されるなど、両国関係は一層近づいている。学術的な協力も拡大している。関係をさらに強化するには人的交流の拡大が必要。特に科学と技術分野で交流を拡大する余地は十分にある」
――韓国の国民に向けて。
「両国とも、隣国に取り巻かれた相対的に小さな国で、海外で機会を探っている。国際化する世界の中で、起業家精神と国際志向性、創意力をもって地政学的な状況に対処し、成果を出している。韓国はとても短い期間で大きな成果を上げており、世界が韓国から学ぶべき点は多い。世界地図上で両国は遠く離れているが、気質や精神は大変近い。オランダは韓国の良き友人としてさらに多くを知り、ともに進む熱意がある」

Copyright 2012(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0