賠償を訴える元勤労挺身隊女性と支援団体関係者たち=(聯合ニュース)
賠償を訴える元勤労挺身隊女性と支援団体関係者たち=(聯合ニュース)
【東京聯合ニュース】第2次世界大戦中に女子勤労挺身隊として日本の機械メーカー・不二越(富山市)で労働を強いられた韓国人女性2人が27日、韓国の「太平洋戦争被害者補償推進協議会」など韓日支援団体のメンバー約30人と共に同社の東京本社(港区)前で集会を開き、賠償を訴えた。 不二越は戦時中、小学校を卒業したばかりの少女を含む約1600人の朝鮮人を自社の軍需工場で働かせた。韓国で昨年、元挺身隊員らへの損害賠償金の支払いを不二越に命じる一審判決が出たにもかかわらず、同社は「日韓請求権協定により戦後補償は解決済み」という日本政府の主張を盾に、履行を先延ばししている。 集会に出席した80代のチェ・ヒスンさんは、全羅北道全州市で小学校に通っていた1944年、「金を稼げて勉強もできる」という日本人と校長の言葉を信じてついていったところ、不二越の富山工場できつい労働を強いられた。 不二越で働かされた元挺身隊員の遺影を手にしたチェさんは、本社が入るビルに向かい「私は不二越を信じてついていった」「子孫たちに恥ずかしい人間になるな」などと叫び、「良心」にのっとり被害者に補償をするよう訴えた。 元挺身隊員を支援する韓国市民団体の共同代表は「日本が加盟する国際労働機関(ILO)の規約に照らしても、10代前半の女性たちに対する強制労働は許せない犯罪だ」と指摘。日本が主張する「請求権協定による賠償終結論」について、「被害者を救えない協定にどんな必要性があるのか。被害者たちの要求は素朴で当然のものだ」と述べた。 stomo@yna.co.kr
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