【世宗聯合ニュース】韓国大韓航空を中核とする財閥、韓進グループの創業家による密輸や脱税疑惑を調査している関税庁が21日、密輸品とみられる2.5トン分の品物を発見し、押収した。 関税庁は京畿道・一山にある大韓航空の協力会社を家宅捜索。関税庁関係者は「家宅捜索の結果、密輸し隠匿したと推定される物が2.5トン見つかった」としたが、内容については明らかにしなかった。 韓進グループ創業家に対する関税庁による家宅捜索は5回目。密輸・脱税に関するものは4回目で、残りの1回は外国為替取引法違反の容疑でソウルの大韓航空の本社に対して家宅捜索が行われた。 2日に行われた家宅捜索ではグループの趙亮鎬(チョ・ヤンホ)会長の自宅など5カ所を同時に捜索し、自宅内にあった3カ所の隠し部屋まで確認したが、何も見つけることができなかった。 そのため、この日の家宅捜索で確保した2.5トン分の押収品は創業家による密輸や脱税を立証する決定的な証拠になる可能性が高いという。 関税庁はこれまでの家宅捜索で確保した通信履歴などを分析し、協力会社の家宅捜索を実施したと説明した。 関税庁は押収品の内容については公開しなかったが、創業家一族が持ち込んだ高価な海外ブランド品である可能性がある。また一族の自宅からは1点も出てこなかった高価な美術作品である可能性もある。会長の自宅は一部の使用用途が美術展示場として建築許可を受けているが、家宅捜索では名画に属する美術作品が1点も発見されず、隠匿の疑惑が持たれていた。 関税庁は押収品を分析し、創業家一族に出頭を要請し捜査を行う方針だ。 関税庁の金栄文(キム・ヨンムン)庁長は出頭要請を行う対象者には、会長の妻の李明姫(イ・ミョンヒ)氏、長女の趙顕娥(チョ・ヒョンア)氏、次女の趙顕ミン(チョ・ヒョンミン)氏のほか、会長と長男の趙源泰(チョ・ウォンテ)氏も含まれると明らかにしている。
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