24日、韓国の原子力専門家は北朝鮮の核実験場廃止による放射能汚染の可能性について「危険ではない」と分析した。坑道を爆破する方法で、規模がそれほど大きくないからだという。
韓国原子力研究員のファン・ヨンス博士は「今回の北朝鮮の核実験場坑道の爆破方法は、“制御発破(Controlled blasting)”の技法を使ったとみられる」とし、「この方法を使えば、坑道などが大きく損傷しないとみられ、放射能漏れに対する危険はほぼないと見ている」と説明した。
制御発破は、穿孔方法や発破時間などを調節し、母岩の損傷を最小化する発破方法。本来、母岩に衝撃を減らすものとして、母岩が崩れたり破損したりするのを防ぐために使われる。主に小規模の爆破に用いられる。
続けてファン博士は「核実験場は海抜約2200mに位置し、豊渓里の核実験場の入口から実験場までの距離は約1400mで、距離上放射能漏れも難しい」とし、「すでに何回も核実験が行われたが、放射能漏れはなかったので、今回の爆破も心配しなくていい」と述べた。
アン・ジンス前韓国原子力統制技術院博士は、「これまで豊渓里の核実験場で行われた6回の実験で放射能漏れはなかった」とし、「今回の坑道爆破の威力は、6回目の核実験よりもはるかに小さな規模で行われたと見られ、放射能漏れの可能性は非常に低い」と分析した。
実際に計6回の核実験の中で、最後の核実験の威力が一番大きかった。6回目の核実験が行われた時は、人工地震規模はM5.7で、爆発威力によって拡散すれば最高50kt~、最大70ktの間だと伝えられた。しかしこのような規模でも放射能物質は流出しなかったことが確認されている。
またアン博士は「それでも万が一のことがあるので、放射能漏れについて継続して見守る必要がある」と助言した。
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