飛行するグローバルホーク(米メーカー、ノースロップ・グラマン提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
飛行するグローバルホーク(米メーカー、ノースロップ・グラマン提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【泗川、ソウル聯合ニュース】韓国空軍が今後運用する米製の大型高高度無人偵察機グローバルホーク1号機が23日早朝、南部の泗川基地(慶尚南道泗川市)に到着した。2020年前半にかけて残りの3機を導入する。空軍の監視範囲は北朝鮮全域にとどまらず、朝鮮半島周辺の一部の地域にまで広がる。

 北朝鮮の核とミサイルの脅威が強まっていた2011年3月、韓国政府は米側の提示額を受け入れる「対外有償軍事援助(FMS)」によりグローバルホークを調達することを決定した。

 グローバルホークは翼幅35.4メートル、全長14.5メートル。特殊な高性能レーダーや赤外線探知装置などを使い、高度20キロから、地上にある0.3メートルの大きさの物体まで識別できる偵察衛星並みの無人偵察機だ。38~42時間の作戦任務が可能で、作戦半径は3000キロと、朝鮮半島の外にまで及ぶ。

 米軍は在日米軍に配備したグローバルホークを朝鮮半島上空に出動させて北朝鮮を監視している。韓国軍は現在、通信傍受は中朝境界の白頭山付近まで可能だが、映像情報の収集は平壌のずいぶん手前までしかできず、北朝鮮内陸部の映像情報の収集は米国に頼ってきた。

 韓国軍は今後、グローバルホークを通じて独自に北朝鮮を監視、情報収集できるようになる。昼夜や天候を問わず飛行させ、各種ミサイルを載せた地上の移動式発射台の動きをとらえることも可能だ。空軍は円滑な運用に向け、前線に任務統制の基地を、後方に離着陸用の基地を設置したとされる。

 2023年までに軍の偵察衛星5基を配備すれば、監視、偵察能力は大きく向上すると見込まれる。

 空軍はグローバルホークの導入が終われば、2020年代前半中に中高度無人機MUAV数機を追加導入する計画だ。


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