世界が絶賛した韓国の防疫システムは、最前線で犠牲になっている医療スタッフと防疫当局関係者らの努力により成り立っている。一方で、このような韓国における優れた防疫を世界に広めたのは、見習い事務官2人と英語に精通した課長による3人の功労もあった。
28日、企画財政部によると、政府は25日、世界銀行(WB)インフラ担当副総裁の要請で、韓国における新型コロナウイルスの現況と防疫および経済対応措置が盛り込まれた34ページにわたる英文小冊子を作成して渡した。
企画財政部はまた、世界銀行に送ったこの資料を現地の在外公館を通じて、米国、中国、日本、ロシア、英国、フランス、スイス、アラブ首長国連邦(UAE)などと新型コロナウイルスの被害が拡大している経済協力開発機構(OECD)の主要国にも配布した。
この資料は、主要な上・下院議員、米国シンクタンクのブルッキングス研究所、ピーターソン国際経済研究所とワシントンポストなどの主要外国メディアにも配布された。
韓国における新型コロナウイルスの対応方法は、世界各国と主要機関に配布された。これには、政府の迅速な対応も後押しした。
キム・ヨンボム企画財政部1次官はこの日、自身のフェイスブックに「ベストセラー英文パンフレット誕生の話」というタイトルを通じて隠れた主役を紹介した。
キム次官は「WB副総裁が韓国企画財政部の国際次官補宛に手紙を送り、韓国の経験を伝染病の対応に慣れていないアフリカなど発展途上国と共有してほしいと要請した」とし、「企画財政部の開発金融局は直ちに国内の資料を集めて1日で「Tackling COVID-19(新型コロナウイルス撃破)」という英文パンフレットを作成した」と明らかにした。
続けて「この小冊子は、企画財政部の開発金融総括で働く2人の見習い事務官が、疾病管理本部、福祉部、外交部の協力を得て草案を作成し、開発金融総括課長が英文監修を総括して、1日で作り上げた資料だ」と付け加えた。
キム次官は「たった1日で英文資料の作成がなぜ可能だったであろうか。それは担当となった課長の経歴が、米国で高校と大学を卒業し、1997年に国際分野の専門家として採用されて以降、企画財政部内において英語に精通した人材として勤務していたため可能であった」と説明した。
新型コロナウイルス対応のポイントは、迅速性と3T(広範囲にわたる調査・widespread Testing、感染接触者の追跡調査・contact Tracing、厳格な治療・rigorous Treating)の措置および官民協力ならびに市民意識である。この小冊子の内容は、米国ニューヨーク・タイムズ、ABC放送などに紹介されて話題になった。
企画財政部は、今後も外国からの関心が高まっているICTを活用した新型コロナウイルスの対応などを専門家の協力を得て、整理して配布する計画であり、関係機関と共同で、YouTubeの映像制作も準備中であると明らかにした。
キム次官は「見習い事務官は任用されて1年にも及ばない事務官を指す」とし、「そのような同僚が既にこのように堂々とした活躍をしてくれると自然に笑顔になる」と後輩たちを激励した。
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